冬至を超えて日照時間が長くなってきているとはいえ、一年でもっとも冷え込む三学期。ゆううつな服装選びの時間で非認知能力をアップさせる技を紹介します。(実績あり)
毎朝着る服を選ばせることで問題解決力が身に付く
2月になるとニュースでは度々、吹雪の映像とともに「今世紀最大の寒波が訪れます」とアナウンスされています。
そんなとき悩みの種は子どもの服装です。大人と違って動き回る子どもはすぐ汗をかいたり、もこもこ着込むことを嫌がったりします。
今日はめちゃくちゃ寒い!そんな朝、服装も悩どころです。
そんなときは、子どもと一緒に一度外に出てください。そして、どれくらい寒いかを体感してから服装を自分で決めてもらうのです。
その積み重ねが、小学校の学習指導要項でも重視されている非認知能力の一つである”問題解決力”を身につけることにつながります。
解決策を自分で選び取る習慣は毎朝の洋服選びから
洋服選びと問題解決力。一体どういう関係があるの?そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。子どもが毎日着ていくお洋服は誰が決めていますか?制服がある場合、下着や靴下はどうでしょう。
戦争のように忙しい朝のお支度時間ですから、時短のためにお母さんがあらかじめ用意してあげているご家庭も多いと思います。でも今日は、ちょっと新しい提案です。毎日着る服を子どもに決めてもらいましょう。そのメリットは時短以上に大きなメリットがあるからです。
子どものころ半袖の体操服で寒さのあまりだるまさんのように袖を抜いて、腕を体操服の中にしまっている子、いませんでしたか?あの行動は「腕が出ていると寒い」「しまうと暖かい」という経験からたどり着いた立派な解決策です。
その発想の元になるのが、洋服を選ぶという経験です。自分で決めた服装で出かけると寒かったり、暑かったりします。
その経験を経て、子どもは段々と「もこもこの服は暖かい」「肌が出ていると寒い」などと覚えていくのです。
あったかければOK!子どもならではの発想で問題解決
次の春には暖かい国へ引っ越す予定のわが家。数年の間、コートやセーターは必要ありません。だから今年の冬は、少し袖が短かろうが、去年の冬に着ていた冬服を無理やり子どもに着せていました。
下の子はお下がりがたくさんあるので何とかなりましたが、問題は小学校2年生の娘です。
この一年で随分背が伸び、洋服のほとんどがサイズアウトしています。特にコートは洋服の上の着ることもあって、袖を通すことさえできません。
最大の寒波と言われた日、何を着せようかと頭を抱えました。
そんなとき「これを着ていく」と娘が手に取ったのは、私のダウンベストでした。実際にきてみると、ベンチコートのようでぴったり。通学するだけならこれで充分です。娘も大好きなお母さんのダウンを着られて満足そうです。
凝り固まった大人の頭で考えるより、答えが出るのが早かったです。3歳の頃から自分の服を自分で選んでいた娘ならではのアイデアでした。これこそが問題解決力だなと、感心しました。
新しい習慣を作るのは大変。納得いくことからやってみよう
子育てをしていると、時間と気力との戦いの連続です。「子どものために良い」ということをしてあげたいけど、そんな余裕ないよ!というのが本音ではないでしょうか。以前は私もそうでした。でも今は子どもにとって良いことが優先できることが増えてきました。
それは、理由に納得できたからです。ただなんとなく「自分で服を選ばせた方が自立するらしい」くらいの知識しかないときは、正直めんどうで実践していませんでした。
キッズコーチングに出会って、いまのこの行動が将来の子どもにとってどう良いのか、が理解できた時にはじめてやる気が出たんです。その差は知ってるか、知らないかだけです。
明日の服装は子どもに選んでもらいましょう。初めの一歩は2択がおすすめ。「これとこれ、どっちを着ていく?」と聞いてみてくださいね。
やる気が出ないのはお母さんのせいじゃないんです。一緒にキッズコーチングを学んで、自然に出てくるやる気に身を任せましょう