初めてでも大丈夫！ウィンタースポーツから学ぶ粘り強さと達成感

大自然の中でいつもと違う１日を！ワクワクが子どもの背中を押してくれます！

ウィンタースポーツと聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。

スキー、スノーボード、カーリング…、先日フィギュアスケートの大会もありましたね。

私の体験の中で子どもの成長を感じたものの一つに、雪山でのスキーやスノーボードなどがあります。

大自然の中で行うものには、日々の生活では見られない景色があります。非日常が見せてくれる情景は子どもに不思議なほどワクワクと好奇心を与えてくれ、チャレンジしようとするパワーを引き出してくれていると感じるからです。

このパワーはいつもなら尻込みしてしまったり、すぐに諦めてしまったりしがちな子どもの心を、後ろから優しく後押しし、やりたい！頑張りたい！という気持ちを大きくしてくれます。

その結果、粘り強く頑張る力や、頑張った成果としての達成感をより感動的なものに変え、日常に帰っても発揮できる力に変えてくれます。

初めてはプロに任せるのもあり！基本があればできることが増えます！

親が子どもに初めてウィンタースポーツを教えるとなると、もしかしたら、つい感情的になるかもしれない、基本的なことが定着しないまま自己流になってしまうかもしれない、また、子どもに良い体験をさせられないかもしれない…と考えることがあるかもしれません。

そんな時は迷わずスキー教室やスノボ教室などに参加することをお勧めします。基礎基本を教わることで、ケガの防止に役立ったり、基本の姿勢が定着することでその先にできることが多くなります。

また、客観的に学ぶ子どもの姿を見ることで、子どもの新たな良い面が見え、頑張る姿に感動することもあります。

私は、兄がインストラクターをしており、スキーを基礎からコツコツと習いました。最初は何故斜面を登ったり下りたりいつまで続けるのだろうと不満に思うことや、いつまでも同じことを繰り返すことで「楽しくないな」と感じることもありました。結局ある日を境にぐぐっと上達することができましたが、身内だからこそ「なんで？」「どうして？」と不満に思う気持ちが強かったのを覚えています。

それでもできた時はとても嬉しく、プロから褒められたことは認められた気持ちになったものです。

子どもは、できたことに対して親に褒めてもらうことももちろん嬉しいのですが、教室の先生（プロ）に褒めてもらうことで、自信がぐんと付くのも事実です。自信がつくと少しの失敗もめげずに頑張れるようになります。

1日泣いて泣いて！1回の成功で見せた笑顔は自信にあふれていました

わが子と雪山へ初めて行った時のことです。4歳でした。

私と同じように兄に滑り方のレクチャーをお願いしたのですが、何せ初体験、初滑り。立ち上がってスキー板をつけるところから苦戦していました。

午前中ずっと立ち上がっては転げ、ちょっと前に進んでは転び、教わってもなかなかうまくいかず、ずっと涙をためながら過ごしました。それでも雪山の雄大さと空気の良さに支えられ、午後には何とか形になっていきました。

そこでやっとリフトに乗り、高い場所から滑り降りる経験をすることに。リフトから降りた時、それはいい顔をしていました。眺めが最高だったのです。

そして、その前向きな気持ちのままゆっくりと下に向かって滑り出しました。少し下ったところで案の定転び、しばらく転がり続けるわが子。また泣いてしまうのかなと助け起こそうとしたその時でした。

歯を食いしばって何とか起き上がり、ゆっくりと数回ターンして目的地まで滑り降りたのです。その時の嬉しそうな顔！達成感と自身に満ち溢れていました。

その後、何度か再トライしましたが安定的に転がり続け、大成功と言えるのはその１回だけで1日が終了しました。しかしその帰り道、ほぼ泣いて過ごしたはずのわが子がこう言ったのです。

「すごく楽しかったね！また行こうね！」と。驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。たった1回の大成功は確かに本人の力になっていたのです。

小さなできた！と世界の広がりがさらなる粘り強さと達成感をくれます

子どもは小さな成功を積み重ね、少しずつ自信を重ねて努力する粘り強さを身に着けていきます。

小さな成功があるからこそ、それを支えに何度かの失敗を乗り越えていけるようになるのです。

雪山での小さな成功の積み重ねから、やっと見ることのできた山頂からの景色。その景色が、わが子の世界をさらに広げ自信をくれたように、子どもたちの小さな頑張りが成功を呼び、次の世界の扉を開く力になってくれます。

そんな時、非日常の景色がさらに背中を後押ししてくれると、成長の伸びしろもぐっと広がります。この機会に大自然の中に出かけてウィンタースポーツを楽しんでみませんか？