食育なんて言葉もある通り、食事は子どもの成長にとってとっても大切ですね。だからこそお母さんは一生懸命栄養のあるものを作るわけで、好き嫌いなく食べてほしい、と思っていると思います。もちろんお行儀も気になりますね。
もしお子さんの食事中の態度に困っているとしたら、文字通り視点を変えてみるのも一案です。
叱ってばかりの食事を変える方法は“子ども目線”のチェックから
子どもとの食事の時間を楽しく過ごせていますか?
食事中に子どもが立ち歩いたりソワソワしてしっかり食べられていないと、健康面でもしつけの面でも気になりますね。お行儀よく食べてほしくて、食事の間中叱ってばかりなんてこともあるかもしれません。
集中力をつけるのも大切ですが、気が散らない環境を整えることも大切です。
一度子どもの席に座って、普段子どもがご飯のときに見ている景色をお母さんも見てみましょう。気が散る原因が見えてくるかもしれません。
2歳は集中力が育つとき。刺激を減らすと集中しやすくなる
2歳ごろは集中力が育つ時期です。
好きな遊びに静かに没頭しているときは集中力がメキメキ育っているときなので、声をかけずに見守るのが良い時期なのです。
色々なことに興味が移って気が散りやすい子は、目や耳に入る情報を減らしてあげると集中しやすくなります。
子どもに伝えたいことがあるときは、テレビや音楽を消して、お母さんが壁を背にして立つことで耳と目に入る情報が減って大事なことが伝わりやすくなります。
壁に写真などを飾っているお家では、一箇所何も貼らないスペースを残しておくと良いでしょう。
その発想はなかった!ご飯を食べる場所を変えたらお行儀がよくなった
2歳のKくんはご飯を食べるときいつもふざけています。姿勢も悪く、体が横を向いて片ひざをたてていることも。
お行儀の悪さに困っていたお母さんに、お父さんが席替えの提案をしました。
Kくんは正面にいるお姉ちゃんの顔を見てはふざけ合い、隣にいるお母さんが好きすぎて体が横を向いていたのです。
Kくんの正面にお母さん、隣にお姉ちゃんが座ることで、Kくんはしっかり前を向いてご飯を食べられるようになりました。
叱る前にできること。子ども目線で何が見えるか、しゃがんでみよう
「集中しなさい!」と叱る前に、集中を削ぐものを減らす工夫をしましょう。
子どもの視界に入るものを、“今”集中してほしいものだけにするのがポイントです。
子どもの目線になって見てみましょう。大人と話すときの子どもの視線はかなり見上げる角度になるので、お母さんの話よりカーテンレールが気になっているかもしれません。
このポイントを抑えていれば、学習机の配置を考えるときなど学童期以降にも役に立つこと間違いなしです。
- 叱る前に目と耳に入る情報を減らすと心得る
- 子どもの席に座ってみて、子どもの視界に何が映るかチェックする
- 気が散る要素を排除する