ほめるは“言葉”以外でもできる!!
“ほめる”と聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべますか?
「できたね!」「がんばってたね!」「乗り越えたね」など、できたことやがんばったことを具体的にその場で認めることでしょうか。
また「大好きよ」「宝物だよ」「生まれてくれてありがとう」など親だからこそできる生まれてきたことや存在をまるっと肯定することでしょうか。
これらは言葉でしっかりと子どもの心に届けることができますが、ほめるには必ずしも言葉を使わないといけない、ということはありません。
実は、言葉をかける他に、見せるという方法があるのです。
特に小さな子は具体的に何をほめられたのかわからないことや、すぐに忘れてしまうことがあります。そんなときに効果を発揮するのが写真や動画です。
子どもの目につくところに飾ってあるだけで、子どもは毎日ほめられた気分になります。
視覚に訴えることの効果の例:ムービーで残すキャンプ
私が関わる子どもたちとのキャンプの中には、活動中の写真を1枚のムービーにして子どもたちや保護者に見てもらうことがあります。
参加した子どもたちの行動や表情が、数日間で変わっていく様子を見てもらうためです。
子ども自身は、自分の変化を客観的に見、仲間たちの成長に気づくことができます。
保護者は普段の生活ではあまり見ない子どもたちの表情や行動を見て成長を感じ、子どもたちをしっかりと認めほめることができます。
その写真たちには様々な失敗と様々な挑戦、笑顔があります。
ムービーは単なる記録ではなく、キャンプ中には気づけなかった自分のいい所を知り自信につなげていくことができるツールになるのです。
自己肯定感を高めるために写真は子どもの目線に飾ろう
子どもの頑張っている写真をすでにお家の中に飾っている家庭もあるでしょう。
どんな写真ですか?それはどこに飾ってありますか?
できることなら子どもの目線の先にあるようにしてください。
例えば、ピアノの発表会であったり、水泳記録会であるなど、何かを達成した場面を目線の先にあるように飾っておくと、日常的に自分が頑張った姿が目に入り、自信につながっていきます。
また、落ち込んだ時も「この時頑張ったな。だからもっと気合を入れてみよう」と踏ん張って前を向く力になっていきます。
撮影ポイントは過程と日常!これさえそろえば大丈夫
写真を撮るとき、つい成果や結果が出たときをしっかりと撮りたいと思うかもしれません。
もしできることなら、結果だけではなく、そこにプラスで頑張っていた過程の姿も一緒に飾ってください。
スポーツなどで写真撮影をした日の結果がよくなかったとしても、そこに至るまでの過程を認め合えるほど、子どもの自己肯定感は高くなります。
日常の家族写真や抱っこ写真も一緒に飾ることができれば、「無条件に自分は愛されている」「家族に大切にされている」と感じ自己肯定感もぐっと高まります。
フォトフレームを家族で作るなどもおすすめです。
ぜひ、子どもの目線でよい写真を撮って、飾ってくださいね。