「お子さんの好きな絵本は何ですか?」この質問に、ぱっと1冊頭に思い浮かんだお母さんもいれば、何冊も頭に浮かんだお母さんもいらっしゃると思います。実は入園によって、子どもの絵本の世界も広がっていきます。今回は入園×絵本についてまとめてみましたので、読んでみて頂けたらうれしいです。
絵本の世界も広がる入園!集団生活で子どもの視野はぐっと広がっていく
幼稚園や保育園に入園すると子ども達は毎日いろいろな活動をします。歌ったり、踊ったり、工作したり。家でもしていたかもしれませんが、お友達と一緒というだけで、協力したり、影響を受けあったりと、また一つ違った経験になります。
実は絵本を読んでもらうこともその1つ。
家で絵本を読む機会がある子も、園では集団生活なので自分の読みたい本だけではなく、先生が選んでくれた本を目にする機会が増えていきます。家には無い本にもたくさん出会えます。お友達が好きな本を教えてくれることもあるかもしれません。
保育園・幼稚園入園は、家の中で自分の好きな本に目が行きがちだった生活から、絵本の世界を広げる素敵なきっかけにもなるのです。
見守っていても大丈夫。一冊集中でもいろいろな本を読むのもどっちも力は伸びている
我が家の次女は2~3歳のころ、ディズニープリンセスにはまっていました。そのため、読書と言えばひたすらディズニープリンセスの本。
私自身、そこまではまるものに出会った経験が無いので、大好きな本に出会えて飽きずに何度も読んでいる次女は素敵だなと思って見守っていました。しかしその反面、親としてはたまには他の本も読んでもらいたいという思いも捨てきれず「この本読もうか?」と私のオススメの本の読み聞かせを提案したりもしていました。
しかし、ことごとく「プリンセスがいい」と断られ、なかなか思うように他の本を読んでもらうことはできませんでした。
そんな日々でしたが、幼稚園に入園してしばらくすると「この本、幼稚園で読んでもらった本だ!」「○○って本、園で読んでもらって楽しかったからほしい!」などと図書館や書店に行くと、自分から本を手に取りお話ししてくれることが増えてきました。
じっと観察しながら待ってみて!成長のタイミングは子ども自身の中にある
1つのことを突き詰めたいと思う子もいれば、幅広く興味を持つ子もいます。どちらもその子の素敵な所なので、そのままで大丈夫。ですが、同時に成長もしていくので、少しずつ興味が移り変わっていくこともあります。
親の関わり方についてまとめたフクロウ(OWL)の法則というものがあります。
Observe(観察)・Wait(待つ)・Listen(聴く)の頭文字をとったものです。
ふくろうのようにじっと静かに子どもの様子を観察し、子どもが自分で考えて動き出すタイミングを待って、何を考え伝えようとしているのかを耳を傾けてみましょう。
子育てしていると、つい手や口を出したくなることもあると思います。私も油断するとすぐに口を出してしまいます。手や口を出すことが悪いわけではなく、それが時には子どもの成長に良いきっかけになることもあります。
でも親があれこれ手や口を出しすぎなくても、子どもは自分の経験の中から何かを感じ取って考え、自分のタイミングで動き出し、成長していく力も持っています。
「んー忘れた!」が多い子も、図書館で本に出会うと思わず語りだす!
それまで大好きな本一筋だった子も、入園による新しい環境が、新しい分野の本に興味を示すタイミングになることがあります。もともといろいろな本を読む子も、園で更に新しい本に出会ってワクワクしているかもしれません。
家で「今日は園でどんな本を読んでもらったの?」と聞いても「ん-忘れた」という子もいるでしょう。我が家も長男からはもれなくこの返答が返ってきます。
家で話を聴いてもなかなか答えてくれない子も、実際に本を前にするとそれがきっかけになって思い出し「この本…」と語りだしてくれることもあります。
書店も良いのですが、図書館は無料で気軽にいろいろな本を手に取り、借りることができるのでおすすめです。
是非、週末は親子で図書館に足を運んで子どもの「今」の興味をじっくり観察し、ゆっくり耳を傾けながら絵本の世界を広げませんか。