わが子の入学前の顔や入学時の様子を覚えていますか?今日はどうでしょう?連休明けは、大人にもあるのと同じように、子どもにも五月病が起きることがあります。もし子どもの様子が少し心配だなと感じることがあれば、ぜひ一緒に毎日を少し楽しみに変える方法を試してみませんか。
1年生で起きる五月病は、環境の変化と子どもの無意識のがんばり過ぎがもたらすことも
春から夏にかけての時期、日常環境的に体に負担がかかることをご存じですか?この時期は、気温が上昇してきて気圧が下がるので身体がしんどくなりやすい時期です。その時、身体はこのしんどさを解消しようと消化器の働きを高めてエネルギーをたくさん作ろうとします。すると副交感神経の活動が活発化し、心は落ち着こう落ち着こうと働きます。結果、さらにだるさを感じ、落ち込み、何事にも意欲が湧きにくくなります。新入学したての子どもは特に4月のがんばりでエネルギーをたくさん使っているので、余計に気持ちが落ち込みやすくなります。また、まじめで一生懸命である程、それが顕著に表れやすくなります。
子どものしんどいが分かる簡単なサイン
しんどいのサインには「行きたくない」「やりたくない」と行きしぶりをする、朝からしくしくと泣く、ちょっとしたことで怒り出し物や人にあたり散らす…などがあります。
他には、朝からの頭痛や腹痛などの体調不良、寝ているときの歯ぎしりや、寝る前になると涙が止まらなくなったり、体のかゆみを訴えることなどもサインの1つにあります。
今までの子どもの様子とは明らかに違うな、見たことがないなと思うことがあれば、短い時間でもいいので子どもと一緒に散歩や運動をしてみてください。ピクニックやキャンプでも、外に出て太陽の下でリフレッシュできることがあれば、エネルギーが湧いてきます。
親子で練習してみよう♪五月病を吹き飛ばすセリフ。
肩の力を抜いて気持ちを良い方向に導くためには、気が楽になるセリフをあえて唱えてみると気力が湧いたり、友だちと遊びたくなったりすることがあります。親子でリピートしてみたり、気に入ったセリフがあれば合言葉にしてみるなど、親子で元気になる言葉を探してみてください。
- また今度やってみよう
- ここまでよくやった
- 怒るほどじゃないよね
- わざとじゃない
- ここからスタート!
- しんどい時は友だちが助けてくれる
- ま、いっか!
- 何とかなるよ!
- 自分なりによくできてる!
などなど、これらを参考に、ぜひ前向きになれるセリフを見つけてみてください。
ちなみにわが家では最近「何でも大体だいじょうぶ♪」をよく使っていました。そうしたら、今年のわが子のクラススローガンが〝だいじょうぶ″になっていて驚いています。今はしんどいかもしれないけれど、いつかきっといろんなことが〝だいじょうぶ″になっていくのだと思っています。
子どもの心の安定は家族が一番。親から送れる子どもへのエール。
親子の合言葉以外で、親ができることにはどんなことがあると思いますか?ちょっと考えてみましょう。10秒くらいで3つ出してみてください。では、よーい、スタート
どうだったでしょうか?3つよりもたくさん出てきた方も多いのではないでしょうか。
その子の状況に合わせていろいろなエールの送り方はあるかと思いますが、大切なのは子どもの心の安定です。個人的には笑顔でしっかりと声に耳を傾けながら背中を見守ること、毎日しっかりとハグすることがお勧めです。何より子どもの不調が和らいでいきます。
もしも、自己肯定感が下がってきているようなら、良い行動や良い点に目を向け、それを子どもにしっかりと伝えてください。結果にこだわってしんどくなる子であれば、努力した経過を動画や画像と一緒に確認し合うと、がんばった自分を認められるようになり、肩の力がうまく抜けていきます。
連休後になかなかやる気が起きない時には、焦らず、そんな日がある自分も自分なのだと肯定的に伝えていきましょう。ゆっくりと子どもの声に耳を傾けながら小さなできたを子どもと一緒に喜び合えば、そのうち必ず力が湧いてきます。