
交渉力や我慢の力が育つから見守るべき、などと言われる兄弟ケンカですが、うるさいから早く終わってほしいのが本音です。実はわたし、世間ではNGとされているあのワードを使ってケンカを早く終わらせています。
兄弟ケンカはうるさい。1秒でも早く終わってほしいのが本音
兄弟ケンカと言っても、性別や年齢差によって色々なパターンがありますね。今回は、下の子が色々できるようになってきた幼稚園生くらい、上の子はまだまだ我慢の効かない小学校低学年くらいの兄弟を想定して進めてみましょう。
この頃は成長も著しく、どんどんできることが増えていく時期です。一年も歳の差があれば、一人でできることもかなり差があります。とはいえ、精神年齢が劇的に上がることはなく、自分の思い通りにならないと腹が立つし、ママを独占したい気持ちはどちらも同じ、そんな時期です。
兄弟ケンカの悩みの一つが「お母さん!〇〇が△△した〜!」と、その喧嘩に巻き込まれることではないでしょうか?
一部始終を見ていたわけでもないのでジャッジもできないし、双方の言い分を聞いたところで矛盾だらけのことも。そんなとき私はつい上の子に向かって「お姉ちゃんなんだから□□して」ということがあります。


二人目ができた途端、我慢させられることが増えたお姉ちゃん
「お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから、という理由で我慢させるのは良くない」という話はあちらこちらで耳にします。私も二人目を妊娠した頃は、「上の子」というだけで我慢させないぞ!と意気込んでいた時期もありました。
しかし実際に兄弟育児が始まってみると、下の子の授乳中には上の子を抱っこしてあげられないし、下の子のおむつ替え中に上の子のおやつの用意はできません。上の子に向かって「ちょっと待ってね」と言うことが増えました。我慢してもらうしかなかったのです。
「おねちゃんなんだから」得することもあるはず。
そこで私は、対策を考えました。上の子に我慢させてしまう原因を追求するのではなく、我慢させている状況を受け入れた上でできることに目を向けたのです。
その結果 良いことにも「お姉ちゃんだから」を使うという作戦を思いつきました。
「お姉ちゃんだから優しくしなさい」
「お姉ちゃんなんだから我慢して弟に譲りなさい」
これらが一般的にN Gとされている使い方です。
我が家では積極的に良いことにも使います。例えば
「お姉ちゃんだから先に遊んでいいよ」
「お姉ちゃんだから大きい方をたべていいよ」といった感じです。
歳の差があれば、体格の差もできることの差もあって当然です。例えばおもちゃ一つをとっても、楽しく遊べるおもちゃはことなるはずです。おやつの量も、体の成長に応じて必要な量は異なります。
いろんな場面で「お姉ちゃんだから」というフレーズを使うことで、そもそも兄弟だから平等なはず、という考えを持たずに育ったようです。そのおかげで、同じことにこだわったり癇癪を起こしたりすることは少なくなりました。
心の発達を理解して、年齢に合わせて対応を変えよう
人が二人以上集まれば、気を遣ったり、遠慮をしたり、意見がぶつかることもあります。場合によっては自分の意見を主張したり交渉したりして解決することも大切です。我慢が必要なときも出てくるでしょう。しかし、我慢ができるのは、脳と心の発達からみると4歳ごろからと言われています。一番小さな我慢は「待つこと」と言われていますが、4歳未満の子にとっては「ちょっと待ってね」と待つこと自体がまだ難しいのです。相手を思いやる気持ちはさらに先、5歳ごろから育ちます。
下の子が4歳未満の場合、道理の通った説明をしても我慢はできないし、上の子の気持ちを思いやることもまだできません。そんなときは、上の子に「お姉ちゃんなんだから」と言って折れてもらうしか仕方がないのです。
その代わり、おやつはお姉ちゃんの方が少し多いし、お母さんにハグするのもお姉ちゃんが先です。そうやってバランスを取ることで「お姉ちゃんなんだから」を活用しています。
この方法は、上の子が5歳を超えて、思いやりの気持ちが芽生えたら使ってみてください。自分より小さい子はまだできないからしょうがないな、と思える基礎があれば、受け入れてくれるかもしれません。



わが家の娘(小3)は私のキッズコーチングの講座を聞くのが大好きで、心の発達の順番も習得済み。「4歳の弟に思いやりを求めるのはまだ早いよね」と呟いています。