褒めるときに「えらい」「すごい」よりも子どもを伸ばす一言があります
子どもはお母さんから褒められるのが大好きです。お母さんの役に立ちたいと、小さな体で一生懸命にがんばります。何かを運んできたり、自分でやってみようとしたりします。
そんな時、お母さんはどのような言葉をかけていますか?
「えらい!」と声をかけていませんか?
その「えらい!」を「ありがとう」に変えてみましょう。「助かったよ、ありがとう」「うれしいよ、ありがとう」という具合です。
他者評価を受け続ける子は生きづらい。評価ではなく気持ちを伝えよう
「えらいね」という声かけは、他者(子ども)を評価する言葉です。「あなたはえらいね」という意味で、主語は“あなた”です。
反対に、「うれしいよ、ありがとう」という声かけは、自分の気持ちを表す言葉です。
子どもはえらいと言われすぎると、他者評価が気になる子どもに成長します。偉いかどうかの基準は、大人によって価値観が変わるので、子どもは振り回されることになるでしょう。
子どもの行動に対してプラスの言葉をかけたいときは、ぜひお母さん自身がどう思っているかを伝えましょう。
お母さんの役に立って喜んでもらえると、好きと上手の両立が叶う
私は、恥ずかしながらお片付けが苦手です。子どもたちは私よりも早く片付けができます。ですので、よく片付けを手伝ってもらいますが、そのことについて「えらい」と言ったことはありません。
片付けができるようになってくれて、感謝はすることはあっても、私がえらいと評価することはありません。
片付けの方法やタイミングなど、“もっとちゃんとやれ”と思うことがあるかもしれません。
子どもが頑張ってくれたことに対して、私は“すごい”や“えらい”よりも「すごく助かるよ、ありがとう!」と言います。すると、子どもは大満足の笑顔をみせてくれます。
生まれながらにして、人は誰かの役に立ちたい。その経験を小さなうちからたくさんさせよう
人は誰しも、誰かの役に立つことができたときに、幸せを感じます。
すごい、えらいと評価されるよりも、幸せです。この経験は自己肯定感や効力感など生きるチカラをつけるためにとても大切な経験です。
大人になったときに必要な力は、とても小さなときから養われていきます。
お子さんがどんなに小さくても、もしもお母さんの役に立ちたいと頑張ったときはぜひ「ありがとう」と伝えてください。