友だちづくりは挨拶から。人間関係力を育む3つの言葉を見つけよう

 

ゆきほ/ライター

 近年、友だちづくりで悩む子どもが増えていると言います。要因は何で、人間関係力の土台作りとしてお家でできることは何でしょう。

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人間関係を良くするための技術「ソーシャルスキル」は日常生活の中で育まれる

 ここ数年コロナ禍もあり、子どもたちの人間関係力が低下していると言われています。
人と関わる力を育てていくには、何より実体験です。
ここ最近の関わり方は、マスクで表情が読み取りにくい、SNSなどの文字でのやり取りが多いなど、ソーシャルスキルを身につけるにはハードルが高いものが多くありました。
まだまだそんな日常も残っていますが、そんな中でも、お家での「いつも」を大切にすると、より自分らしい関わり方を身につけていく土台が育まれていきます。

挨拶は人間関係の第1歩。毎日の一言から始めることで、子どものソーシャルスキルは育っていく

子どもにとって、幼児期から実践できるソーシャルスキル体験の第1歩は挨拶です。

「え、あたり前すぎる!」と思われるかもしれませんが、なによりいろんな人との会話の出発点は挨拶です。
身近であたり前のことをお家で大切にすることで子どもはコミュニケーションの基礎を学ぶことができます。
「おはよう」「いってらっしゃい」「ありがとう」など、毎日使う言葉を、目を合わせて言うだけで子どものソーシャルスキルはぐんぐん育まれます。

挨拶は”人と向き合う”という力になる。そこから友だちができてくる

 私はいろんな子どもたちと数日一緒に過ごす仕事をする中で、気づいたことがあります。それは、しっかりと目を見て挨拶できる子どもの多くは、初めて同士でも友だちになるまでの時間が短いということ。

「こんにちは」から始まりどちらからともなく「どこから来たの?」「兄弟いる?」と会話が進んでいきます。そして、あっという間に仲良くなっていきます。

物静かな子どもでも、恥ずかしそうであっても、相手をしっかりと見て「ありがとう」や「いいよ、どうぞ」を伝えている子は、自然と仲良しの子が作れているのです。

以前、初対面で1日なじめなかった子どもが、翌日の朝、グループの子に「おはよう。昨日はありがと」と言えたことがきっかけで2日目からすっかりなじんで楽しく過ごせたことがあります。

そういったきっかけになる言葉を知っていることは、子どもにとって人と向き合うための大きな武器になるのだなと感じた1コマでした。

人間関係力を育てる一歩。家族で大切にしたい言葉を見つける

あなたがお家で大切にしている言葉は何ですか?
人間関係力を育てる土台を育てる一歩を踏み出してみましょう。

例えば「おはよう」「おやすみなさい」「いただきます」「いってきます」「ただいま」「ありがとう」「ごめんなさい」「いいよ」「どうぞ」…など、何気ない毎日の中で大切にしたいと思っている言葉がいくつかあると思います。

その中で特に大切にしたい言葉を3つ選んでみてください。

そしてその言葉を使うときは、子どもの目を見て、意識して少し大げさに気持ちを込めて伝えてみます。ポイントは少しだけ大げさにすること。子どもの心に残りやすくなるだけでなく、意識することで親も一緒に言葉を大切に使うきっかけになります。

今月はこの言葉を大切にする月間にしよう!と意識する言葉を変えたり、家族全員で今日何回使えたか数えてみたりしながら、楽しく人間関係力の土台を育んでみてください。

ゆきほ/ライター

ちなみに寝起きのすこぶる悪い私は、まずニッコリ笑顔でおはよう!から始めてみることにしました。家族で何にするか考えるのも楽しい家族会議になりそうですね。

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この記事を書いた人

黒田ゆき保のアバター 黒田ゆき保 ママトコネットライター/キッズコーチング®トレーナー

全ての子どもに『自分らしく生きる力』を。新しい一歩を安心して踏み出せる『心の居場所』を提供。不登校児や特別支援児のサポート、自然体験・野外体験活動指導者として、様々な組織のキャンプの企画に参画。 青少年育成ボランティアの養成にも力を入れ、延べ1万人以上の子どもたちと関わる。

外遊びと絵本、工作と文房具好き。

キャンプディレクター1級/ comfortable place 代表。1児の母。

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