2歳の食育。嫌いなものが増える時期にオススメの対応
2歳はどんどん食べられる食材が増えてくる頃。これから食べる喜びをどんどん知ってもらおうと張り切っているのに急に好き嫌いや遊び食べが増え、思うように食事が進まなくなった、と悩んでいるご家庭もあるかもしれません。
2歳は“イヤイヤ期”とも言われるように自我が芽生え自己主張ができるようになるので、1歳の頃に比べて「イヤ!」とご飯の拒否が目立つようになることがあります。
食べない現状を前にすると、少しでも食べてほしい!と思うのが親心。”食べる“ことに注目して調理方法などを工夫してみるのももちろんいいのですが、うまくいかない場合もたくさんあるかと思います。
そんなときは一度“食べさせる”ことから離れて、食材に触れることからスタートする**のもがオススメです。
好奇心をくすぐる“食べる”以外の体験が好き嫌い克服につながる
2歳の次男はご飯にトマトを出しても口に運びもせず、毎回残していました。そんなとき祖父母の家に遊びに行く機会があり、庭でなっていたトマトの収穫を手伝うことに。他の兄弟たちは収穫したらすぐに洗ってパクリ。「おいしい!もっと食べる!」とパクパク食べていました。
次男は最初のころはやはり食べなかったのですが、自分で取れたのがうれしかったからなのか、兄弟たちがあまりにもおいしそうに食べているからか、その両方が理由なのかは分かりませんが、数日後には1つ、2つと食べるようになりました。
家に帰ってからはまた食べなくなるのでは?と少し心配もしたのですが、親の心配をよそに兄弟の分までお皿からとって食べてしまうほどに成長。親としては兄弟には申し訳ないと思いつつも、うれしいできごとでした。
無理に食べさせるより親子で楽しく食材に触れる機会を
わが家は収穫体験が効果てきめんでしたが、買い物でかごや袋に入れてもらう、一緒に調理をするなど、触れる方法は色々あります。
調理だと、洗う・ちぎる・種を取る・スプーンの背などで皮を削ぐ・型抜きをするなどであれば、比較的年齢の小さい子どもでも作業できます。
2歳はただでさえ自己主張が強い時期なので、無理に食べさせようと親子でストレスが溜まってしまいがち。
成長したら食べられるようになるかもしれないと、大らかな気持ちで構え、ひとまず楽しく食材に触れる期間としてみませんか。
食べない≠嫌い。決めつけずにタイミングを図って
食べない=嫌いと結びつけてしまいがちですが、2歳ころの食べないは“嫌い”だから食べないとは限りません。何となく口触りが嫌、嚙みにくい、色・形が嫌、など些細な理由から食べない場合もたくさんあります。
2歳はまだ乳歯が生えそろっていない場合も多く、噛む力や味覚も発達途上。他の物を食べているうちに味覚が発達して食べられるようになったり、時期を置いたら噛む力が育っていて食べるようになったりなんてこともあります。
口腔内の発達的には食べられるものであれば、上記のような食育をきっかけに食べられるようになることもあります。
食べない様子を見て「嫌いなんだ」と決めつけてしまうのはもったいない!嫌がったらその日は「イヤなのね」と気持ちを受け止めて終わりにし、ぜひまた次のタイミングでも食卓に並べてみてください。
食卓に並べていたら、いつの日か子どものタイミングで食べられる日がくるかもしれません。