2歳になってわが子の話す様子が気になってきたというママいらっしゃいませんか?周りの子とつい比べてしまい親として何かした方がいいのかしら?!と心配になったり、焦ったりするママは案外多いもの。大丈夫、悩んでいるのはあなた一人じゃありませんよ。
言葉の遅さに悩んだときは、自分に質問をしてみると悩みの元が明らかになる
一般的に子どもは1歳頃に初めて言葉を発し、1歳半から2歳でニ語文、3歳までには三語文が話せるようになるといわれています。
2歳になると「バス きた」「わんわ かわいい」など、目にしたことや感じたことを二語文で話す子どもが多くなります、と健診等で言われますが、それはあくまで平均値が示されているだけなのです。それと比べて「早い」「遅い」と判断するのは子どもにとっても、ママにとっても辛いこと。
小児科医などの専門家に相談しても心配や不安がぬぐえないときは、自分に質問をしてみることをおすすめします。
悩みの元がどこにあるかわかると、対策や解決策が見つかる
自分に質問することの良さは、悩みの解像度を上げられることです。問題をより具体的に理解し、感情や思考を整理することができます。質問の例を下記にあげてみますね。
- どの状況や瞬間でこの悩みを感じることが多いですか?
- この悩みがあると、どのような感情を経験しますか?
- これまでに試した解決策や対処法はありますか?
- あなたの理想の状態はどんなものですか?
このような質問を自分に投げかけることで悩みに感じていることへの理解が深まり、どう対処すればいいかわかりやすくなります。そうやって悩みの解像度を上げると、次にどうすればいいのかイメージでき行動しやすくなるのです。
自分を責めるよりできることに焦点をあてると心が楽になる
わが家の末っ子は1歳半検診で保健師さんから言葉の遅れを指摘され、経過観察になり、私は自分を責めました。そこから脱することができたのは、上記のような質問を自分にしたから。
どの状況や瞬間でこの悩みを感じることが多いですか?
今日指摘されるまで悩んだことはなかった
この悩みがあると、どのような感情を経験しますか?
言葉の遅れにも気づかないダメなママだと思い、落ち込んでいる
あなたの理想の状態はどんなものですか?
末っ子とコミュニケーションが取れること
質問によって悩みの解像度を上げてみると、不思議なほど落ち着く自分がいることに気付きました。
そうやって冷静になると末っ子は発語こそハッキリしていないものの、家族とのコミュニケーションはとれていることに気付いたのです。表情が豊かで非言語で自分の気持ちを伝えられる末っ子は、あまり言葉を話す必要性にかられていなかったのです。
そう気づいてからは、末っ子の表情から先回りして要求を満たすのではなく、言葉伝えてくれるのを待つようにしました。
そして現在年長になった末っ子は、みごと一番のおしゃべりに成長したのでした(笑)
成長に焦る必要はない、質問で子どもの個性を引き出そう
子どもの成長に関して焦ることはきっと誰もが通る道です。でも、どうか自分自身を責めないでほしいと私は願っています。大切なことは答えはひとりひとりの中にあるということ。自分に質問を投げかけることで、自分の考えを整理し、自分の中の答えを見つけ出しましょう。
そうやって自分自身に質問して考え、気づきや発見ができるママは、子どもが何かに悩んだときには質問を使って“その子らしさ”を引き出す対話ができるようになるはずです。
キッズコーチング®では、子どもの思いを引き出す質問の仕方をオススメしています。
子どもが自ら考え、決めて、工夫、計画し、行動に移すまでのプロセスを、質問することで助けてあげましょう。5W1H(いつ・だれが・何を・なぜ・どこで・どのように)を答えられる質問にするのがポイント。
「へー、いつやるの?」「どこでするの?」など、自然な会話の中から子どもの思いを具体的にする質問を繰り返すことで、子ども自身が自分の考えに気づいていくことにもなるのです。
そうなれば子どもはより一層“自分の存在は認められている”と感じられ、安心感や信頼感を深め、自由な自己表現や行動ができるようになることでしょう。