離乳食期のお出かけも楽しめる!レストランでとりわけするコツ

ゆみ/ライター

離乳食期の赤ちゃんを連れてのお出かけって大変ですよね!レトルトもない、味噌汁もない欧州のレストランで培ったとりわけ術をお伝えします!

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粉ミルクとお子様ランチの間で。離乳食期の外食が大変

子どもを連れてのお出かけは、子どもがいくつになってもそれぞれ違った苦労がありますね。ブラジル在住の私が先日の一時帰国で驚いたのが、ドライブインや大型スーパーの授乳室などで粉ミルクを調乳できる機械があったことです。乳児を持つお母さんに優しいですね。

さらに各レストランでは工夫を凝らしたお子様セットが用意されていました。品数が多くひとつ一つが小さいのは、好き嫌いや機嫌によって食べるか食べないかわからない場合など、とても助かります。

そしてついてくるおもちゃも、食事が来るまで静かに待つためには必須アイテムですね。欧州ではキッズコーナーにおもちゃがあるか、紙と色鉛筆を置いてある程度が一般的です。食事におもちゃがついてくるというのは、日本独自の文化なのかもしれませんね。

ところが、お子様セットを食べられるようになる前の離乳食期は少し困りそうです。

短時間で近場のお出かけなら家から持参したり、瓶やレトルトの離乳食を持ち歩いたりすることも一つですが、何日もかかる旅行の場合だと離乳食だけで荷物がいっぱいになってしまいそうです。

では、どうやったら大量の離乳食を持ち歩かずに旅行を楽しめるでしょうか。お母さんの問題解決力をパワーアップさせるアイデアをシェアしますね。

離乳食を持ち歩かずにお出かけを楽しむ

私は子どもたちが離乳食の頃をハンガリーで過ごしました。瓶の離乳食はやレトルトなどは食料品スーパーや薬局などで比較的手に入りやすい環境にあったものの、長期の旅行に出るときは全て瓶の離乳食というわけにもいきません。さらに娘はもともと市販のものをあまり好まなかったこともあり、家族で外食をする際には、大人の食事の中から取り分けて、離乳食を作っていました。

というのも、わが家のお出かけはあまりしっかり計画を立てずにその時の気分やご縁で動くことが多いです。近所のお出かけのつもりが遠出になったり、子どもの離乳食がないのに外食することになったりは日常茶飯事。そんなとき「離乳食を持ってないから帰ろう」ではなく、じゃあこのレストランで何を食べさせられるかな?と考えるようになりました。そのマインドがあったおかげで、一期一会のチャンスを逃すことなく、いろんな経験ができたのだと思います。

幸い食事にはナイフとフォークが必ずついてくるので、食材を小さくすることには困りませんでした。日本から離乳食用のカッター(怪我をしにくいハサミのようなもの)なども持っていったのですが、それはあまり出番がなかったです。

【実録】8ヶ月の乳児とヨーロッパ周遊。何をどう食べさせたか

わが家は車で旅をすることが多いのですが、一番苦労したのが離乳食の頃でした。一人目の子どもが生後8ヶ月のころ、ハンガリーを中心に近隣6カ国を10日ほどかけて車で回ったことがあります。家から持っていった瓶の離乳食は数が限られていたし、道中で調達できる国もあったりなかったり。そんな中、レストランで大人の食事からいかに娘が食べられる離乳食を作り出したか、具体例をご紹介しますね。

当時の娘は前歯が上下生え揃い、かじり取りができるようになってきた頃でした。

日本食であれば、大人が定食を頼めばかならずご飯とお味噌がついてきますね。お味噌汁の蓋に味噌汁の上澄みを少しとって、そこにご飯を入れ、付け合わせの野菜を潰して一緒に入れれば一丁上がりです。茶碗蒸しについている木の小さなスプーンを子ども用に使ったりもしました。

栄養バランスが完璧でなくても、エネルギーとミネラルが補給できていればよし、とハードルを下げておくのもポイントです。

ご飯もお味噌汁もない欧州滞在時は、次のような工夫をしていました。

・マッシュポテトにスープの具の野菜を混ぜる
・スープは水で割って少し薄くする。ミネストローネがあれば最適
・フレンチフライは中身だけをくり抜いてあげる
・パンは頼めばもらえることが多い
・イタリアンならグリッシーニ
・野菜の煮込み料理を選ぶ(根菜などの具材を水で洗ってから潰してパンに塗る)

便利グッズは必要なし!問題解決能力があれば乗り切れる

お出かけ先の食事で困るのは、食べ物の調達だけではありません。いつもと違う環境のせいで集中できず、食が進まなくなる子もいます。

周りが気になるタイプの子は、情報量が多いとキョロキョロと気が散ってしまいます。なるべく壁際の席を選んで、子どもが壁の方を向く席に座らせましょう。子どもの視界にはお母さんと壁だけという二人の世界を作り出せると集中しやすくなるので試してみてください。

乳幼児をつれてお出かけして食事をして、というのは大変なことも多いと思います。でもそれで諦めてしまうのはもったいないです!

私はお出かけの準備が苦手で、いつも子どもの離乳食やスプーンを忘れて焦ることもありましたが、そのおかげで、あるものでその場で対処する能力が身につきました。子ども用のスプーンがなければ、コーヒースプーンを頼めばいい。小さい取り皿がなければ、エスプレッソカップを貰えばいいんです。

発想の転換で工夫したり、周りの人を頼ったりして「どうしたら解決できるか」という方法を探すことに目を向けることで、お母さんの問題解決能力がアップしますよ。

ゆみ/ライター

下の子が5歳になった今、もう離乳食で困ることはありません。そう長くは続かないのです。海外のレストランで試行錯誤したことも今となっては良い思い出です。

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この記事を書いた人

わたなべ ゆみのアバター わたなべ ゆみ ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

ヨーロッパ在住8年目の駐在妻。
日本人がいない街で初めての妊娠、出産、子育てを経験し“ママがおしゃべりできる場所”の必要性を実感。海外で頑張る駐在ママの笑顔を支えるべく、オンラインでの子育て相談を始める。波乱万丈な人生経験とキッズコーチング の論理的な知識で『安心』と『癒し』を提供。

趣味はハンガリー刺繍とビーズ工芸。KinKi Kidsのファン歴25年。

6歳と2歳の子どもをホームスクーリング中。

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