ママにとって、我が子が初めて発話した時の喜びはこの上ないものですね。でも話し始めるのが少し遅いと、心配になったりもしますね。
今日は、発話が遅くても心配いらない、というお話です。
言葉の発育は他の子と比べず小さなステップを踏んでいこう!
育児中のママは、いつだって我が子の成長を気にかけています。特に一人目の育児は、誰もがはじめての子育てに手探り状態ですね。
体の大きさや、歩き始める時期、言葉の発育など「他の子どもと比べて成長が遅れていないか」と一喜一憂することも多いのではないでしょうか?
同じような年頃の子が上手にお話をしているのに我が子がお話しないと心配になったりします。またママ向けの育児雑誌などを見て月齢別の発育を見て、我が子がその通りでないことにハラハラする、ということもありますね。
その結果、子どもの言葉が遅れているのでは?と焦ったり、他の子と比べたり。しかし、歩き始める時期がそれそれ違うように、話し始める時期もそれぞれです。今までお話しなかった子どもが急に言葉が出るようになり、おしゃべり上手になるというケースもあります。
では、どんなふうに言葉の発育のステップを踏んだら良いのでしょうか?
年齢はあくまで目安。発達の順番を知って子育てを楽しもう!
実は、言葉を習得するには年齢ごとに小さなステップがあります。小さい頃は、生まれた月によっても発育にだいぶ差がありますね。
また、一人ひとり性格も違うので、ゆっくりのんびり成長していく子もいれば、大人のまねっこをしながら速いスピードで成長していく子もいます。
成長が早い子もゆっくりな子も、言葉の習得は小さなステップを順番どおり踏んでいきます。
0歳からおおよそ6歳頃まで、次のようなステップで、おしゃべりができるようになります。
- 喃語と呼ばれる「あーあ」「うー」など、機嫌の良い時のおしゃべりを始める
- 「ブーブー」「だっこ」など、意味のある単語を話し始める
- 「ブーブー あった」「わんわん いた」など、2つの言葉をつなげる
- 「ママ おしごと いく」「ぞうさんの えほん よんで」と2つ以上の言葉をつなげる
- 「わたしが、いつもいく、えいごきょうしつにあるシールが だいすき」等、複雑な文を使いだす
- 話す意欲が高まり、お友だち同士のおしゃべりが楽しくなる。主張を始める
- 自分が経験したことを相手に伝えるようになる。人前で、簡単な発表もできるようになる
年齢はあくまで目安です!発達の順番はみんな同じステップを踏んでいきます。発達の順番を知って、焦らずゆっくり優しく語りかけましょう。お母さんの子育てにも余裕が生まれ、会話が楽しくなってきますよ。
特別なお勉強はいりません。形容詞を使って話しかけると語彙力が増える!
言葉を教えるために「お勉強させなくちゃ!」と、思われるかもしれませんが、お勉強ドリルやタブレットなどを用意しなくても大丈夫です。
子どもたちは特別にお勉強しなくても、言葉を耳で聞いています。あかちゃんって、じーっとママの言葉をよーく聴いているんですよ。
あかちゃんの視線の先を一緒に見てみて下さい。そして、見えた物を言葉にして話かけてあげるのが良いでしょう。
形容詞を使って話しかけると、語彙力が高くなると言われています。
例えば、「おはな みえたね」と声をかけるより、「きれいなおはな みえたね」とか、「かわいいわんわん いたね」などです。
形容詞をたくさん使って話しかけれていた子どもは、人に伝える能力も身につきます。2~3歳頃になると、ぐんぐん言葉が出てきてびっくりさせるでしょう。
きっかけはAIスピーカーでもこちょこちょ遊びでもOK。楽しい時間がベスト!
言葉の発達には、よく絵本の読み聞かせが良いと言われています。絵本の読み聞かせは、言葉の表現を真似して語彙力を伸ばせますし、同時に親子でコミュニケーションもとれますね。
しかし、絶対に絵本じゃなきゃいけないというわけではありません。
ある園のお子さんは、しゃべりだしのきっかけがAIスピーカーだったという事例もあります。
お母さんは、3歳になっても言葉が増えないことに悩んでいましたが、カタコトの言葉で、大好きなドラえもんの曲をスピーカーにリクエスト!それをきっかけに、親子でたくさん話しかけるようになったそうです。
実は、楽しい時間には脳が活性化されるので、遊ぶ時間にこそ言葉を促すのがベストです。
絵本や語りかけだけでなく、追いかけっこ・こちょこちょあそび・いないいないばあ・たかいたかい・など、思わず「キャッキャッ」「あはは~」など、自然に声を出してしまう遊びは、発語にとっても良いのです。
親子で楽しく遊べるので、大切なコミュニケーションにもなりますね。
大人がリラックスして楽しんでいる時間がカギとなります。たくさん関わって触れ合って下さいね。すべての安心感が子どもの発育に大きく影響していきます。