母の日に向けて幼稚園で作ってきていたプレゼント。いつも“おかあさんありがとう”と書いてくれていてとても嬉しかったです。実はその言葉から心の成長が見えてきます。
プレゼントに書いてある文章を考えたのは先生か子ども自身か。年齢による違いがあります
保育園や幼稚園で母の日になると“おかあさんだいすきだよ”や“おかあさんありがとう”と書いたプレゼントを作ってきてくれることが多いでしょう。
子どもが母の日のプレゼントに心をこめるようになるのは5歳頃からなのです。それまでは自分がやりたいから行動するのですが、5歳頃になると「先生に折り紙をプレゼントをしたい」と言うようになります。
相手への思いやりが出てきたら心が成長したということです。
思いやりを持てるのは相手の気持ちを想像できるようになってから
子どもの心の発達には順番があります。
子どもが相手を思いやれるようになるのは、想像力が発達するからです。自分自身のこれまでの経験を通して「前にお手紙をもらったときに嬉しかったから、お母さんに手紙をあげたら喜んでくれるかもしれない」と想像できるようになり、相手を喜ばせたい気持ちでお手紙を書くようになります。
子どもの心の成長に焦点を当てると、成長がぐっと嬉しくなる
うちの娘が年中さんに上がった頃は幼稚園のお友達から手紙をもらってきても全然返事を書きませんでした。
娘は2月生まれなので周りの子の方が成長が早いことが多いです。娘もいつか手紙を書くようになるかもしれないと思い、本人の意思に任せてお手紙遊びを見守っていました。
すると年長の夏を過ぎたあたりから自分でも手紙をよく書くようになったのです。お手紙をもらって嬉しいという気持ちは以前から教えてくれていました。ついに相手も手紙をもらうと嬉しいのではないかという想像力がついたのかと娘の成長に感動しました。
周りの子とのギャップは気にしなくてOK!お母さんの気持ちを伝えていこう
子どもの心の発達には個人差があります。ちょうどその年齢に発達することもあれば、1年前後ずれることも多くあります。
以前のわが子と現在のわが子を比べて成長していれば大丈夫。周りの子と比べる必要はありません。想像力がついてきて思いやりが出てきたなと感じたら
「お母さんは手紙をもらってとっても嬉しいわ」
というようにお母さんの気持ちを素直に言葉にして伝えましょう。
子どもは自分の行動で相手がどんな気持ちになるのかを学び想像力がより一層発達していくでしょう。