子どもが描いてくれたお母さんの顔が、真っ赤で角が生えた鬼だった!そんな悲しい経験をしたのは私だけではないはず、、、!そんなときはお母さん中の叱る基準を考えてみてください。叱るのは〇〇のときだけ、と決めてしまえば「怒ってばっかり」から抜け出せますよ。
感情的に叱っては後悔、の悪循環を止めるコツはしかる基準を決めること
子育てにおいて子どもを叱ることは避けて通れませんね。
しかし子どものことを思って叱っているはずなのに、つい感情的になってしまって後悔するお母さんのお悩みをよく耳にします。口をついて叱ったあとで「本当に叱るべきことだったか」「自分の都合で叱っていないか」のように考えることが後悔につながるんですね。
キッズコーチング協会では、叱るのは“危険・不道徳・不健康”に繋がるときだけという基準を設けています。はっきりとした基準があれば、叱るたびに後悔や反省をすることが少なくなりますよ。
叱っていいのは“危険・不道徳・不健康”につながるときだけ
子どもが探究心からティッシュを次々に引っ張り出すのをみて思わず叱ってしまった。考え事の邪魔をされて感情的に叱ってしまった。叱ったあと後悔するのはこんなとき、つまり親の都合で叱ったときです。
どちらも片付けが大変だったり仕事が滞ったりするのでやめてほしいと感じるのは当然です。
問題は伝え方です。怪我や事故につながりそうな危険なこと、誰かを傷つけるような不道徳なこと、落としたものを食べるなどの不健康なことは、低い声で目を見て伝えると良いでしょう。それ以外のことはお母さんの要望として「〇〇してほしいな」と伝えるなど、伝え方を変えてみましょう。
同じ行動でも動機が違えば叱っていいときと叱らなくていいときがある
我が家ではこの3つの叱る基準を設けてから、子どもの行動だけをみて反射的に叱ることが少なくなりました。行動の理由や動機に目を向けるようになったからです。
先日2歳の息子が父親のラジコンカーのパーツをもぎ取って壊していました。ハンドル、フロントガラス、サイドミラーと見事にバラバラ。そこで息子に「何してるの?」と質問すると「レゴみたいに(組み立てて遊びたい)」と答えました。
そこに「壊して困らせてやろう」という悪意はなく、まだ他のおもちゃと区別がついていないことが理解できたので、怒りは感じません。子どものおもちゃと一緒においておいた親側の責任を感じて収納場所を変更するという解決策に辿り着きました。
叱らずに要望を伝える姿勢は子どもの交渉力を育む助けになる
親だって人間です。余裕のないときもあれば、笑って許せる日もあるでしょう。
しかし親の機嫌だけで叱る基準が変わるのは子どもにとってよくありませんね。親の心の状態に関係なく、叱ることと叱らないことは基準を決めておきましょう。
シンプルな基準ほどわかりやすく、家族間でも共有しやすいです。子どもについ甘くなってしまいがちなおじいちゃん、おばあちゃんとも意識合わせができるといいですね。
子どもにしてほしくないことを伝えるときは感情的にならずに「お母さんはこうしてほしい」「〇〇されると悲しい」のように伝える姿勢を見せましょう。すると、子ども同士で嫌なことをされたときにも落ち着いて「いやだからやめて」と伝えられる力が育まれますよ。