小さな子どもと一緒に楽しめる絵本を持って、公園や森へ出かけてみませんか?絵本と外の世界を繋げてあげると、子どもの感性は磨かれ、さまざまな物の認知力はぐんぐんと伸びていきます。
鮮やかな色彩が0歳からの感性を育てる
私が外遊びを子どもと楽しむ時にいいなと思う絵本のポイントの1つは“色”。赤・青・黄…など、鮮やかな色彩のものです。鮮やかな絵をみると子どもは目をキラキラさせたり、手を伸ばしたりしてます。
0歳からのだんだんと視力が育っていく時期には、その色彩が好奇心を掻き立ててくれます。
ある絵本の中には、ちょうちょやテントウムシなど身近な昆虫がやさしいテンポで出てくるものがあります。
その昆虫に指をあてたり色のついているところをなぞったりすると、五感の中の視覚と触覚が連動して刺激されます。この刺激で子どもの学びの原点になる「楽しい」の感情が大きく育ちやすくなります。
わが家では一緒に指差ししながら笑顔を交わすことで、私も幸せを感じる時間になりました。
1歳。絵本にリズムを合わせて楽しい時間
とんとん、てんてん、ひらひら、ぴょーん…など、音の描かれている絵本も楽しく感性を育ててくれます。
一緒に音に合わせてリズムをとったり体を動かして音を楽しむと、運動能力もリズム感も育ちます。同じ動きを共有する時間は親子のつながりに安心感をプラスさせ、好奇心を行動する力に変えてくれます。
また、お父さんお母さんのストレス緩和にも役立ちます。もし運動不足なら、その解消にも役立ててください!
2歳〜3歳の散歩。行き帰りの時間も楽しくしてくれる絵本
子どもの力を伸ばしてくれる絵本は、行き帰りの時間でも大活躍です。
犬や猫、いつも見る木や花などよく見かける動植物が出てくる絵本、乗り物絵本など、子どもの興味があるものから、行き帰り用に1冊選んでみましょう。日常世界と絵本を繋げながら歩くと、私たちの方が新しい発見や出会いをすることがあります。
わが家の子どもは踏み切りと電車と月が大好きでした。
いろんな場所の踏み切りで電車を待っていると音の鳴り方の違いを発見したり、電車に記号や番号があることに気づきました。また、昼間の月を眺めて、大きさや形について話をはずませることができました。一緒に行き帰りの新しい発見を楽しみながら、どんどん感性を磨いてみてください。
絵本と現実を繋げる力。いろんな物の認識力
絵本の魅力は、子どもにとっても分かりやすい表現で描かれていることです。
単純化されたイラストは最初の認知に役立ちます。お散歩や森遊びに、絵本を見ながら絵本に出てくるのと同じ生き物を探したり、観察したりすると、物の認識力が大きく伸びます。
この認識力は人特有ともいわれ、AIであれば膨大なデータが必要とも言われています。「同じのを見つけたね」と小さな発見を重ねていくと、忍耐強くじーっと物を観察したり探したりする力、集中力が育つようになります。
キャンプで過ごす子どもたちとも森の中で絵本を読むことがあるのですが、子どもたちもとても楽しそうです。
絵本は自分の体験や経験、発見とすり合わせることができます。またそうすることで、子どもの学びがより深まるだけでなく、様々な感性と表現力を育ててくれます。
みんなの大好きな本はなんですか?一度その本を持って外の世界へ出かけてみませんか??