最近、急いで出かけて「あ!マスク!」と忘れものに気づくことが増えました。そんな毎日にちょっとした工夫ができたら嬉しくなりませんか?
忘れものを生み出すときはそれぞれパターンが決まっている?
あなたが忘れものをするときはいつですか?
子どもが忘れものをするときは、先を見通す脳の力が働いていないことが多くあります。またどこに興味が向いているかで認識が変わることも。
私がいろんな子どもと過ごすキャンプでも「持ってきてない!」と、必要な持ち物を忘れて集まってくる子どもたちは確実にいます。
そんなときに確認すると、子どもによって感覚は様々。
「ちょっと探したけど、ないからまぁいっかと思って」という子もいれば
「何か言われたのだけは覚えてるんだけど、何だったか覚えてない」
「集まることだけ考えてた」
など、理由もバラエティーに富んでいます。
キッズコーチングで言うと、おっとりめでいつもにこにこ、お友だちの多いタイプの子や、活発でいろんな事に興味深々、考えるより先に動いてしまうタイプの子によく見られます。
準備するものは見て覚えるとGood
子どもの理解力は90%が視覚情報と言われています。子どもによって文字で見た方がいい子もいれば、絵や写真の方が覚えられる子もいます。耳で聞いて全て覚えられる子も、聞いた時の状況…話す人のジェスチャーや背景の様子…で捉えることが多いと言います。
持ちものを準備するときは、どんな方法なら覚えていられるか、その子の得意なもので勝負しましょう!
そして、一緒にやる!…と見せかけてそばで見守り、時々「それでいいかな?」など、子どもが自分で考え行動できるように促すのも自立のお手伝いになります。
持ち物は指差し確認がいいの?
準備物の最終確認はどうしていますか?
指差し確認がいいという話があります。電車やバスに乗る時などに車掌さんや駅員さんがやっているのを見たことはありませんか?この効果は抜群です。子どもたちは声に出すことで意識し、指差しするものを確認する事でさらに意識し、指さした先を視覚で捉えて意識します。ぜひ取り入れてみてください。
ただ、この指差し確認にも落とし穴をみつけました。
ある日のこと。たくさんの荷物を持って電車に乗っていて、さあそろそろ降りるという時でした。私がイスに荷物を並べ「お土産ある、バッグある、手提げある!よし!!」と指差し確認をしたとき、ちょうど電車が駅につきました。そこで「全部OK!」と言って意気揚々と降り、電車を見送って………、はたと気づきました。
「荷物がない!!」
…何も持たずに下車していたのでした。
指差し確認は効果的ですので〝持つこと″も忘れないよう、持ったことも指差し確認できると良かったのかもしれませんね。
仲間と一緒に確認しよう
キャンプでうっかりが多い子には、友だちも多いことがほとんど。頼むとすぐ駆けつけてくれます。
お家でうっかりが多くても、外では意外と友だちに助けられて案外平気に過ごせる子もいるんです!素直に笑顔で「ありがとう!」と関係性を作り、人と人を繋ぐ素晴らしい能力だなといつも感心して見てしまいます。
幼稚園や保育園、学校でもそうかもしれませんね。私たち親が、「友だちと一緒に楽しくお互い忘れ物のないよう声かけしてね」と、日々送り出してあげられたらいいなと感じます。
人は助け合って生きています。1人では難しいことは誰にもあります。だからこそ友だちの力を借りるのだって大切!
手伝ってもらえる力は、その子のかけがえのない魅力です!