子どもがおもちゃを正しく使わないとき、どう思う?
子どもが、与えた道具を教えたとおりに使い続けることってあるのでしょうか?
積み木を投げてしまう、お絵かき帳をハサミで切ってしまう、鉛筆を短くなるまで削り続けてしまうなど、子どもは教えた遊び方から脱線していくことが多いのではないでしょうか。
お母さんは道具を大切に使っていないと思ったり、いたずらだと思ったりして「そうじゃないよ」と声をかけたり、時には叱ってしまうこともあるでしょう。
でも、その声かけちょっと待って!一呼吸おいて、よく見てみましょう。もしかしたら、子どもは何かを実験しているのかもしれません。
子どもは実験の天才!大人が決めた既定路線の遊び方はしないものと心得よう
子どもは好奇心の塊です。そして、好奇心はすべての学びの始まりです。
もし、子どもが夢中になって“どうなっているのかな”と試している様子だったら、そして誰にも迷惑をかけない一人遊びで集中しているのだったらなおさら、ぜひそのまま見守ってください。鉛筆を夢中で削り続けたっていいんです。
子どもは好奇心をはじめの一歩として、そこから多くのことを学びます。また、その好奇心の方向性は一人ひとり違います。
大人が持つ“このおもちゃは、このように遊ぶもの”という概念を脇に置いてみましょう。その行動はきっと園生活などの集団生活ではできないことでしょう。
子どもの好奇心の赴くままに遊びが変化していくのを一緒に楽しみながら見守りましょう。
絵の具で絵を書くと全色混ぜてしまう息子、全身を塗り始める娘
わが家の兄妹は、絵の具で絵を書くとどんどん違うことが始まります。
現在10歳の長男は今でこそ大人が思う”普通の”絵を描きますが、幼稚園の頃は全く違いました。
絵の具を出すと始めは意図せずに絵の具の色が混ざっていくのを楽しんでいるものの、時間が経つと自分から他の色と混ぜ始めます。最後には赤も黄色も青も全部の色を混ぜて黒っぽい色になっていました。
現在年中の長女はというと、最初の数分は画用紙に筆で絵を書いていますが、すぐに指を使いだし、手、そして足、と全身を塗り始めます。
二人とも幼稚園で制作したものはきれいに色を使い分けているので、園では先生の指導に沿って活動しているのだと思います。園でできないことを家で楽しんでいるのかな?と思って楽しませています。
自由にさせながらも、危険なときや単に物を粗末にしたときにはもちろん叱る!
このような話を見聞きしてしまうと、何でも子どものしたいようにさせるべきなのかと思うかもしれません。
もちろん叱ることも必要です。例えば危険なとき。好奇心であっても、命を落としたり大怪我をするようなことをしていたりするなら迷わず叱ってください。物を粗末にしているときも同様です。
判断が難しいかもしれませんが、お母さんの価値観で大丈夫。絵の具を混ぜたり体に塗る程度のことなら、ぜひ心ゆくまでやらせてみましょう。やってもあと数年、そう長く続くことではありません。子どもが大きくなればいい思い出になりますよ!