「これができなかったら一年生になれないよ!」
「これだけはできるようにならないと幼稚園入ってから困るよ~!」と
息子たちに無慈悲な声をかけてしまっていたかつての私。
愛情ゆえの声かけだったんですけどね・・
プレッシャーをかけるのではなく、子どもが自信を持って自分から前に進めるシンプルな声かけをご紹介します!
これだけで効果抜群!子どもの自己肯定感を育てるママのおまじない
2学期が始まり、徐々に来年度からのことを考え始めているママもいる季節かもしれませんね。進級、入園、入学などを控えた体験入園(学)、見学、面接、場合によっては試験、具体的な手続きもにわかに始まり、つい親として子どもに期待しがちになる時期かもしれません。
周りの空気を敏感に感じとり、子どもの方が親以上にセンシティブになってしまうケースもよく聞きます。そんな時はぜひ、とっておきのおまじないの言葉を子どもにプレゼントしてあげて下さい。
子どもの自己肯定感をアップさせる効果抜群の言葉は、とってもシンプル。「あなたならできるよ!」です。
前向きな言葉がプラスの自己イメージ像を作る
前向きな言葉をかけられると自ずとそのイメージが湧き、本当にそうなるという心の働きをピグマリオン効果と言います。
まだオムツが取れていないことも、お着替えが一人でできないことも、自分のお名前が平仮名で読めないことも、子どもは充分に自覚しています。
ただでさえ環境の変化は子どもにとって少なからずドキドキするシチュエーション。不安になってしまうことも多々あるでしょう。今まで以上に甘えん坊になることもあるかもしれません。
そんな時こそ、ママの出番。「あなたならできるよ」「これもあれもできるあなたなんだから、大丈夫よ」とプラスの自己イメージ像を描ける言葉をかけてあげてください。
真摯に声をかけ続けることで、子どもの中で薄い層を重ねるように自分を信じる気持ちが育っていきます。
幼稚園の音楽会で堂々と演奏できた!6歳女の子が頑張れた秘訣
秋は音楽会のシーズンでもあります。ある年、普段から真面目で努力家のRちゃんが小さな声で「先生聞いて」と言ってきました。
Rちゃんは、私が主宰しているリトミック教室の年長クラスの女の子です。いつになく力のない声に振りむくと、眉をしかめてじりじり焦っているような、不安げな表情。
どうしたのかと話を聞くと、幼稚園の音楽会で大太鼓を任されたとのことでした。クラスにたったひとりの大役です。彼女が打ち明けてくれたところによると、誇らしい反面、間違えたらどうしようと心配でたまらないとのこと。
そこで私はMちゃんと一緒にリズムを確認してみました。ちゃんと譜面通りにリズム感よく叩けています。恐らく熱心に練習してきた結果なのでしょう。
そこで私がかけたのは「Rちゃんなら大丈夫よ!いつもリトミックでもリズム打ちが大好きなMちゃん、あなたならきっと本番でいい音を出せるよ」という言葉。しっかり積み重ねてきた練習の結果が明白な今、来週の本番までに必要なのはMちゃんの自分を信じる気持ちです。
ご家庭でもプラスの言葉をかけてあげてくださいねとお母さまにもお伝えした結果、Rちゃんが堂々としたオーラを放ちながら大きな太鼓を叩いている写真が送られてきたのはそれから1週間後のことでした。緊張しながらもRちゃんは本番を迎え、最後は不安な気持ちを吹き飛ばし自信満々に大役を果たせたのです。
次のレッスンの時に手を叩いてRちゃんと喜び合ったのは言うまでもありません。
「あなたならできるよ!」の言葉で最強最大の応援団になれる
不安そうな我が子を見ると、親はつい歯がゆい思いで強い言葉をかけてしまいがちです。ですが、ここはぜひ「あなたならできるよ」の言葉を浴びせて子どもにとっての最強最大の応援団でいてあげてください。
大好きなママからの言葉が、これから長い人生の中でたくさんのチャレンジを重ねていく子どもにとって揺るぎない心の強さとなって実を結んでいくことでしょう。
そして、さいごにもうひとつ。おまじないの言葉に加えて、ぎゅーっと抱きしめてあげれば効果はさらに倍増ですよ。ぜひ、ご家庭でも試してみて下さいね。
ママの言葉は子どもを土台から支えます。
日々の子育ての中で、惜しみなく子どもにプラスの言葉をプレゼントしてあげて下さいね♪