子どものふとした発言から始まった想像力育成トレーニング。
でも、何だかトレーニングじゃない。子どもと楽しみながら育つ想像力。ちょっとわくわくしませんか?
想像力があるって実はメリットだらけ
子どもの想像力を鍛えると聞いてどんなことを思い浮かべますか?
ごっこ遊び?絵本のお話?自由なお絵描き?いろいろありますね。
子どもによっては成長するにつれて自由な発想ができなくなったり、自分で考え方のフレームを作ってしまって何も思い浮かばなくなってしまったりということがあります。
想像力があると相手の好みや考えも想像できるので、会話が上手になります。大人になって社会に出た時も新しい企画を構築するのに大いに役立ちます。
行動力や運動力とベクトルが重なればケガや危険を回避できる力になります。さらに物事を計画的に実行する一助にもなるので、想像力が豊かであれば人生もさらに豊かになっていくのです。
子どもの自由な発想を連想ゲームで伸ばす
想像力を育む方法は実にたくさんあります。ごっこ遊びや絵本の世界、絵画の世界に触れることもそうですが、おすすめの方法があります。
身近な人やものに興味を持ったときがチャンス。親子で連想ゲームの様に会話を楽しんでみましょう。
対象は絵本に出てくる動物やお友達、公園で見つけた虫や植物、なんでもOKです。
- どんなことが好きかな?
- なんで好きなのかな?
- 自分もそうかな?
- 同じようにしてみようかな?
…と興味を持って様々な価値観に触れることで想像の世界は広がっていきます。
実際に体験できることはチャレンジしてみてもいいと思います。いっぱいアンテナを張っていろんな体験を楽しみましょう。
ここで大切にしたいのは、大人の価値観を押し付けすぎないことと、子どもの自由な発想を否定しないこと。
一緒に楽しむことで、大人も自分の概念やフレームに気づかされ、想像力が鍛えられることがたくさんあります。
子どもと真剣に想像力育成ゲームをやってみた
ある晴れた日、お散歩中に息子が言いました。
お母さん、そこでワニさんが口を開けてカメさんの背中をなめてるよ!
え!?ワニ?!カメ?!どこどこ?!
見ると、空にぽっかり浮かんだ雲のことでした。想像力育成ゲーム開始です!
確かに!お母さんにはアイスにも見える!
それいーねー!チョコのアイスね!
チョコ!?
(バニラじゃなくて?!雲は白って概念は大人のフレームかぁ…)
あ、ワニさんが鳥さんに変身した!
おっきい羽根~!今から飛びそう!
鳥さんはアイスを大好きなお友達に運ぶよ
どこに行くんかね~
あ、お迎えの新幹線が来た!
隣の雲は新幹線だったか!鳥、飛ばずに乗るのね!
鳥さん車掌さんじゃけーね!
え、お客さんじゃないの?!
あれ、鳥さんがおでんたちになったよー(-_-;)
おでんたち!?うーん、おでん型のブロックにも見えるー
見て!アイスが土星になっとる!
…帰宅まで延々と続きました。
日々、当たり前にこんな会話をしているお母さんもいると思います。何気ない会話が子どもの力を伸ばしていると思うと、毎日が成長のチャンスなのだなと改めて感じます。
豊かな想像力は未来の人間関係と日々をもスムーズにする力
想像力は人を思いやる力でもあります。
5歳くらいになると、相手の立場に立って、自分とは違う考えや感情を想像する力が身についてきます。友達といろんなことを共感し、思いやりの心も学んでいくのです。
相手のことを考えながらとるコミュニケーションは、大人になってからも大いに役立つ能力です。
また、想像力は次に起こる事象を考えることができる予測能を育ててくれます。
道に落ちている石ころを避けて通る、なども「踏んだら転ぶかも」という予測脳の働き、ひいては先の事を想像する力によって起こる行動です。
想像力は物事を順序だてて考えるプログラミングの力にもなっていきます。日々の学びや生活、仕事をスムーズにする力を持っているのです。
いろんな能力の種になる想像力、大人も子どもと一緒に毎日の何気ない会話や遊びの中で、ちょっとずつ伸ばしてみませんか?