“〜〜すべき”をやめてみよう。積み木は積まずに並べてもOK
子どものおもちゃって何度片付けてもぐちゃぐちゃになりますね。その理由は、子どもはおもちゃを分類していないからだと私は分析しています。
大人はおもちゃを用途別に自然に頭で分類しています。だから片付けるのも箱ごとに分けたくなるし、同時に床に散らばっているとごちゃごちゃしていると感じるのではないでしょうか。
でも子どもにとってはそんな分類はないようです。その自由な発想、実は問題解決能力につながっているんです。「こうやって遊ぶべき」という思い込み、大人も外してみませんか?
見立て遊びはイマジネーションの宝庫。世界観を大切に見守ろう
線路を包丁のように使ったり、積み木をケーキのようにもぐもぐしたりするのを“見立て遊び”と言います。
誰に教わったわけでもないのに、似た形のものを持ってきて代用したり、魔法の杖のように実際にはないものを作り出したりします。
その発想の柔軟さは、凝り固まった大人の頭では思いも寄らないアイデアを生み出すことも。
肩こりと一緒で硬くなった頭を柔らかく戻すのは至難の技。子どもの柔らかい頭をキープするためには「それは○○よ」と訂正したりせずに、その世界観を大切に見守ることが重要です。
固定概念を持たない柔らかな頭は問題解決力に直結している
この“見立て”の考え方が問題解決力につながるというと大袈裟な感じもしますが、実は生活の中で何か足りないものを別のもので代用するときにこの柔軟な発想が役に立つのです。
例えばスマホスタンドがないときに大きな洗濯バサミを使うと固定できたり、花瓶がないときに洗面ボールに水を張ってつけて置いたり。
本来の使い方ではない方法で用を足すアイデアは固定概念にとらわれずにものを見る柔軟さがあってこそなのです。
人の振り見て我が振り直せ。見立て遊びでお母さんの頭もストレッチ
子どもが何種類ものおもちゃを同時に出して遊んでいるとき「また散らかしてー」と怖い顔をするのは今日でおしまいにしましょう。
大人が思う“正しい”遊び方でなくても構いません。違う使い方を思いついたその発想力を喜びましょう。
柔軟な発想の中に、お母さんが思わず「その手があったか!」と唸りたくなるような家事ハックが隠されているかもしれません。
子どもに見えている世界を覗き込む気持ちで、何をどのように使って遊んでいるのか観察してみましょう。
ちなみに我が家では、子どもがカーペットの上を靴下でぐりぐりやった結果、滑り止めに絡まって埃がたくさん取れることを発見しました。それ以来サイズアウトした滑り止め付きの靴下でカーペットの掃除をしています。