子どもがどのような答えを出す傾向があるか観察するチャンス
突然ですが、お子さんの学校や習い事の宿題はいつするか決めていますか?
「宿題をしてからゲームと決めています」「おやつのあとに宿題をしています」と様々ではないかと思います。
では、そのお約束は誰が決めましたか?これは大半がお母さんかもしれません。
自立した子に育ってほしいと思うときは、まず、子どもに聞いて決めさせてみましょう。
自分で決めて行動することは子どもの自立に繋がります。
子どもの中にはルーティーンを決めたいタイプ、気分で決めたいタイプなど色々な子どもがいます。お母さんはぜひ子どもに質問して子どもがどのようなタイプか観察してみましょう。
目指すは“自分で考えて行動できる自立した子ども”です。
子どもが自分で決めたらまずチャレンジさせてみる
なぜ、子どもに聞いてみるとよいのでしょう。それは、子どもは自分との約束は守ろうとするからです。
「ビーマンを一つ食べる」「すべり台をあと5回すべったら帰る」「おやつを食べてから宿題をする」など、自分で決めさせてみましょう。
方法は、「どうしたい?」とたずねるだけ。自分で“これならできる”と思える答えを考えてもらいます。
気をつけることは「こっちが好きだよね」「5回ならたくさんだよ」など誘導することです。
また、答えに対して「それはダメ、一つは食べて」「それでは5時過ぎるから5回ね」と子どもの意見を否定することです。
もし受け入れられない条件があるのであれば「5時までに帰らないといけない」「このおかずの中から」など先に提示してから聞きましょう。そして、自分で決めたことができたときには、ぜひ「できたね!」と認めてください。
自分で決めたことに対して「できた!」という体験は、その後の自立へ向かう原動力となります。
最初から完璧を求めない。うまくいかないときは「次はどうする?」で修正
息子は幼稚園のころからルーティーンがあり、家に帰ってからの一連の行動がほぼ決まっています。
帰ったら手を洗ってうがいをしてヨーグルトかご飯を食べます。そのあと、宿題をして遊ぶか、もしくは遊んでから宿題です。
宿題が先か、遊ぶのが先かは本人が自分で決めています。うまくいかないことがありますが、次の日には「昨日は〇〇でうまくいかなかったけど、今日はどうする?」と質問しています。
大切にしているのは「本人に決めてもらうこと」「本人に決めさせたら私は口を出さない」そして「自分で決めて動けたね」と認めることです。
たまにゲームがやめられずに叱られることはありますが、基本的には自分との約束をしっかり果たしてくれます。
そして、この積み重ねがほかのことに対しても“やればできる”というやる気に繋がっているようです。
お母さんと違うポイントがあれば「へえ!」と楽しんで受け入れよう
これは一つ一つは小さな経験のようですがこの成功体験を重ねることで、自分で考え決断し行動する“自立した子”へ成長していきます。
自分との約束、行動の仕方はきっとお母さんと違います。うまくいかないときは誘導していないか、後出しで否定していないか、確認して「どうしたらうまくいくかな?」と再チャレンジしてみましょう。
順序や考え方がお母さんと違って当然。楽しんで自立へと促しましょう。