夏休みイベントを最高の思い出にする鍵は体験そのものではない!

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夏休みは子どもの興味を広げるチャンス!ワクワクする誘い方でやる気UP

この夏、子ども参加型のイベントに行く予定がありますか?特に夏休みには体験、学びと数多くのイベントが開催されることでしょう。日頃、幼稚園や学校と習い事で学びを深めている子どもたちですが、夏休みにはいつもと違うことを体験できるチャンス。なにかひとつでもいいので参加してみましょう。

その際に大切なことがあります。お母さんが“あなたは〇〇が好き、〇〇は苦手”と決めない、伝えないことです。例えば「〇〇くんは走るのが苦手だからかけっこ教室に行ってみようか」と伝えて参加することはやめましょう。

より良い伝え方としては「今より足が早くなったら楽しいよね!」「どうやったら早く走れるか聞いてみようよ!」のように、ワクワクするような誘い方がいいでしょう。

大切なのは“楽しそうだったか”ではなく”どう感じたか”

何かを体験したとき、子どもは様々な反応をします。

何でも楽しめる子どももいれば、特定のことにしか興味を示さない子もいます。リアクションもさまざまで、楽しかったときにはしゃぐ子ばかりではないし、逆に楽しくなくてもニコニコしている場合もあるのです。

普段から子どもの行動を観察しておくといいでしょう。今どう思っているかな?と子どもの反応を普段から気にかけておくと、楽しいときにはこんな反応をする、逆に楽しくないときはこうなんだな、など、我が子の傾向がわかってきます。

楽しかったらそれでいいですし、楽しくなかったときに「そんなことを言ったらダメ」「みんなできるんだから」「ほかの子は楽しそうだったのに」など、責めてしまうことは避けましょう。お母さんとしては、せっかく体験に連れて行ったのだから楽しんでほしいのは当然。でもそれを子どもに強要することはできないのです。

言葉だけでなく態度を見るのが子どもの感情をはかるポイント

年長さんの娘は、先日お友達に誘われてスポーツの体験に行きました。

ルールが分からず、周りの子に注意されると悔しそうに怒って、何度もケンカになりました。それなのに、帰りの車では満面の笑みで「とっても楽しかった」と言うのです。

また、反対に息子が参加した講座では、たくさん発言をして場も盛り上がったと聞きましたが、息子は「まあ、もういいかな」と言うのです。

“子どもは楽しかったら笑うのだろう、怒っているは楽しくないのだろう”という考えは全く当てはまらない事例です。

大切なのは子どもの中にある感情をすべて受け止めることです。

「あ、参加できただけで楽しいんだな」
「できなくて悔しそうだな」
「前の子に腹を立てているな」
「隣の上手にできる子を尊敬し始めているな」
「興味がなさそうだな」

こんな風に子どもの様子を観察して、それを事実として受け止めるだけでいいのです。イベントの中で子どもはさまざまなことを感じるでしょうが、それら全てが心の成長に繋がっていきます。

最強の共感法オウム返しで丸ごと受け入れると、どんな体験も最高の思い出に

夏休みイベントは単発イベントが多く、その場で終わることが大半です。だからこそ、子どもが感想を素直に話してくれるチャンスです。「また行きたい」「楽しかった」と言ってくれるとお母さんもうれしいでしょう。逆に「楽しくなかった」「怖かった」と言われると“せっかく連れて行ったのに!”と思うかもしれません。

ですが、それも経験に対する子ども自身の率直な意見。

「楽しくなかった」などのマイナスの感想を言ったとしても、否定せずに受け入れましょう。お母さんが自分の気持ちに共感してくれたと思えることが、子どもにとってはひとつの喜びになります。

受け入れていることを示す最適の方法は、子どもの言葉をそのままオウム返しにすることです。

「楽しくなかった」と言われたら「楽しくなかったのね」
「つまんない、もう行かない」と言われたら「つまんなかったから行きたくないのね」

と、子どもの言葉をそのまま繰り返しましょう。

子どもは自分の気持ちがお母さんに伝わったことを確認できて安心します。そうすると、気持ちの切り替えも案外早くできるものです。

もしかしたら“楽しかったことを誰かと共有したかったのにその時間がなかった”とか“時間が短くて不完全燃焼”など、思っていることをうまく伝えられないだけかもしれません。

子ども時代は思ったよりも短いもの。どんな体験も一緒に経験して、素敵な思い出にできたら最高の夏になるでしょう。

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この記事を書いた人

波多野 裕美のアバター 波多野 裕美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

子どものミライを育てよう  ミライノキ代表
九州初キッズコーチング協会認定トレーナー。気負わず学べる講座。PTA、公民館連合会、教職員向けの講演会や勉強会も好評。個人相談や幼児教室など関わった人数は現在約600人超。9歳4歳の5歳差育児中。

皆の笑顔が大好物。基本的に人が喜ぶ顔を見るのが好き。キャンプでは焚き火をぼーっと見るのが幸せ。

ママガールwebにてコラム執筆中/stand fmにて音声配信中

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