夏休みに入り、子どもが家にいる時間が増えました。家事や在宅ワークが思うように進まなくなって困っているお母さんへ、同じ立場の者として我が家のアイデアを共有します。
ルーティンが崩れる夏休み。楽しむコツは”ごっこ遊び”にあり
子どもが夏休みに入り、4月から少しずつ組み立ててきた生活リズムがくずれてしまったという人も多いのでは?
変化を楽しめるタイプの人、気にしないタイプの人がいる反面、とてもストレスに感じる方もいらっしゃるでしょう。
海外生活が長く、多少の変化に動じないと思われがちな私ですが、じつは“変化をストレスに感じるタイプ”です。変化点だけでなく、子どもが家にいることで自分のペースで物事をすすめられないストレスも手伝って、長期休みの前は憂鬱でした。
そんな期間を乗り切るアイデアの一つが“会社ごっこ”です。お母さんが社長になって、従業員に見立てた子どもたちをマネジメントしてみましょう。
イライラしても怒鳴らなくなった!演技で子どもへの接し方が変わる
株式会社「あなた」に子どもという「新入社員」が入ってきした。新入社員である彼らは、この会社でのルールをまだよく知りません。
出勤したら初めに何をするのか、昼食はどこで何時から食べるのか、自由時間にしていいことは何か、してはいけないことは何か、きちんと説明しましょう。
また、仕事の内容はゴールを明確にし、納期を提示します。いつまでに、ここまで終わっていて欲ほしいと明確に指示をしましょう。
労働のモチベーションを保つには報酬が明確になっているのは必須条件です。お給料がいくらもらえるのかわからない職場で働きたい人はいません。
仕事=課題、報酬=おやつ、労働=お手伝いと読み替えてみてください。
株式会社「あなた」はブラック企業になっていませんか?社員のモチベーションをキープしながら良い社風をつくろうと努める経営者になりきって、子どもたちと接してみましょう。
つい感情的になってしまいそうなときにも「社長」という役を演じることで一歩引いて俯瞰できるので、気持ちのコントロールがしやすくなります。
気分は社長!理想の上司になりきって子どもと接してみよう
我が家では、スマホのアラームをあらかじめ設定しておき、学習時間(30分)と休憩時間(5分)を明確に分けるようにしています。学校より少し短めのにしているのがポイントです。
私が仕事や家事で手が離せない時間も、子どもの活動時間とあわせています。お互いにやることがあるので、途中で声をかけられることも少なくなりました。
「時計の長い針が○になったら」と表現することで、幼稚園児でも「もうちょっと待とう」と思えるようです。それだけで少しずつですが子どもがいても家で仕事ができる時間が増えてきました。
そして更なるメリットがこちら。
会社ごっこをしていると、子どもへの指示が自然と丁寧になっていることに気がつきます。
「〇〇さん、これをキッチンへ運んでおいてください」
「〇〇くん!机が揺れて字が描きにくいだろう!そこでジャンプするのをやめたまえ」
大袈裟に偉そうな人物を演じることで、子どもも「はい、かしこまりました!」なんて言葉を返してきたりして、妙なところで成長も感じました。いつもの私の言い方「またコップおいてあるー。キッチン!」は、いかに横柄で、やる気につながらない言い方だったのかということにも気がつきました。
夏休みにお母さんが一番欲しいものは、時間よりも“心の余裕”だった
夏休みで子どもと家にいる時間が増えて、思うように仕事が進まないと焦っているお母さん。子どもとの憂鬱な時間を株式会社「わたし」の社長として過ごしてみましょう。役を演じることで、子どもとのコミュニケーションがスムーズになります。
さらに”伝わりやすい指示の出し方”や”環境の整え方””報酬の設定の仕方”などは、お母さん自身のお仕事にも反映することができる考え方です。
子どもが家にいるせいで仕事ができないという物理的な事実は大きくは変えられないかもしれません。しかし、コミュニケーションの方法がかわるだけで、ストレスは格段に減らすことができます。
面白そうと思った方は、ぜひためしてみてくださいね。実際にやってみた感想やご意見をいただけると嬉しいです。