家族でホテルに宿泊したとき、4歳の息子に怪我をさせてしまいました。ベッドから落ちて、サイドテーブルに頭をぶつけてしまったのです。
夏休みに入り、いつもと違う環境で過ごす時間が増えることも多いと思います。怪我をさせないためにも、我が家の経験と対策をシェアしたいと思います。
旅行中は子どももハイテンション。危険回避でガミガミ言うのを防ぎたい
今年の夏休みは、お出かけされる人も増えているでしょうか?子どもを連れてのお出かけは何かと大変ですね。今回は子連れでの宿泊を楽しむための注意ポイントについてお伝えします。
いつもと違う環境にテンションが上がってあれこれ触ったり、飛び跳ねたりしちゃうタイプの子を持つ親御さんにとっては、怪我や破損が気になってついガミガミ言ってしまうことが多いのでは?
あまりにガミガミいいすぎると、せっかくのお出かけも悲しい思い出になってしまいます。そんなときはガミガミ言わずに済むように、先手を打ちましょう。必要なのは想像力です。
ケガを防ぐには事前の確認が大事。ポイントは子どもと一緒に行うこと
「触っちゃダメよ」「飛び跳ねないで」とガミガミ言いたくなるのは、慣れない環境で子どもが怪我をしないか心配だからですね。ホテルの部屋に入ったら、最初に子どもと一緒に探検をしましょう!そして探すのです。宝物ではなく、危険ポイントを!
4歳ごろから”予測脳”と呼ばれる、これから先に起きることを想像する力がついてきます。「もしここで○○したらどうなるかな?」と声をかけて考えさせることで、怪我をしそうなポイントを一緒に探してみましょう。一見なんの問題もなさそうなところでも「もしも・・・」と想像力を膨らませることで、危険な場所が見えてきます。最初に危ないところを子どもと一緒に確認しておくことで、いちいち注意しなくても、子ども自ら気をつけてくれるようになるでしょう。
子どもの想像力を掻き立てて危険を理解させる言葉の掛け方
例えばビジネスホテルに宿泊する場合を考えてみましょう。出張などで大人が一人で宿泊することを想定しているビジネスホテルでは、子どもにとっては危険な部分もたくさんあります。
「テーブルの角がとんがっているね」
「ドアの隙間に指をはさんだら痛そう」
「窓が大きく開くから、落ちたら大変!」
「電球が熱くなるから、触ったらヤケドしちゃうね」
などなど、子どもと一緒に探してみると案外見つかるものです。
我が家のように、寝ている間に無意識にベッドから落ちるなんてことも起こり得ます。ぱっと見の危険だけでなく、想像力を働かせて「もし〇〇したら」を考えましょう。動くものはいろいろ動かしてみるのも重要です!限られたスペースを有効活用しているホテルの室内では、一人ひとりの動きでは問題ないことも二人同時に(例えば浴室のドアの中と外から)何かしたときにぶつかることもあります。初めにあちこち確認しておけば、何かするたびに子どもに口うるさく言うことも減るでしょう。
想像力を働かせて危険回避と周りへの配慮、両方気づかせよう
ホテルに宿泊するときを例に挙げましたが、キャンプに行くとき、電車に乗るとき、おじいちゃんおばあちゃんがいっしょにいるときなど、夏休み中はいつもと違うシチュエーションがたくさん考えられますね。何をするにも、まず初めに危険ポイントを一緒に探しましょう。特に新しい環境が楽しくなってしまうタイプのお子さんには「探検」というワードが刺さること間違いなし!両手で作った双眼鏡であちこちチェックしてみましょう!
実は想像する力は危険回避に役立つだけではありません。優しさの土台でもあるのです。”思いやりの心”が育ってくる5歳以降は「ドンドンしたら下の階で寝てる人に迷惑かも」という配慮ができる力にもつながっていきます。
我が家の場合、ベッドサイドのテーブルの上に畳んだバスタオルを置いておくだけでも全然違ったのになととても後悔しています。今回は辛い失敗談をご紹介しましたが、皆さんのおでかけが楽しいものになれば嬉しいです。