外面が良いのは悪いことじゃない!タイプによって頑張り方は人それぞれ
「うちの子外面がいいんだよね」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか。
「外面だけ良くて」という言い回しもあるように、世間一般的に「外面が良い」と言うと、他人の前では良い顔や態度をしている(けど、家では全然違う)のように、どちらかというとネガティブなイメージで使われることが多い傾向があります。
お母さん自身が内と外での態度があまり変わらないタイプの場合だと、余計に子どもが内と外で見せる態度が違うことに戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
でも実はこれ頑張り方のタイプが違うだけ。なので外と内での態度が違うということ自体を、ネガティブにとらえる必要は全くありません。
気持ちを発散するのも大切な時間。必要な時間と割り切るとお母さんの心は楽になる
この4月に入園した我が家の次男。朝は元気に先生に挨拶をして登園していき、園でも先生の話をよく聞いて、ニコニコ笑顔で楽しんでいるそう。ですが、帰りに先生と別れた瞬間から表情が一変し、毎日何かと理由をつけて怒り出します。
疲れがたまっているときはそのまま夜まで機嫌が悪い日もありますが、30分ほど、泣いたり叫んだりして気持ちを発散させたら、ケロッと落ち着くこともあります。
私の心の余裕によって辛く感じる日もあるのですが、園で頑張ってきたあとの感情の整理に必要な時間だという位置づけにすることで、「どうにかしないと」と焦る気持ちが減り、私自身かなり気持ちが楽になりました。
外面の良さは努力のたまもの。家で素を出せるのはお母さんの手腕ゆえ
人には生まれ持った性格があり、それを気質と呼びます。
気質によって、もともと周りからの評価に意識がいきがちの子、周りの目があるときに普段以上に頑張ろうと気持ちが入る子などもいるのです。
外で良い顔・良い態度でいられるというのは、実はそれだけ気を張って頑張っているということ。外で頑張ってきた分、どこかで気持ちの発散は必要で、それが家でわがままという形で表出されるので、外と内の顔が全然違う=外面が良いということが起こります。
ですが、家でわがままな態度になるのは、裏を返せば気持ちを発散できる環境を作ってあげられているということ。まずはそんな環境を作ってあげられているお母さん自身をぜひねぎらってあげてください。
そして外面が良いのはそれだけ頑張ってきているということ。ぜひ個性の1つとして肯定的に受け止めてあげてほしいと思います。
他人を傷つけない悪態なら大目に見ても大丈夫。伝えたい思いは休日の話し合いでOK
とは言え「外で頑張っているのは分かるけど、家でのこの態度はひどい」「家でのわがままはこのままで良いのかな」などと悩んでいるお母さんもいるかもしれません。
いくら頑張っているからと言って、理不尽なわがままに付き合うのは大変ですよね。わがままを聞いてばかりいても良くないと思い対応をしだすと、更に悪態をつかれてイライラが増幅してしまうということもあるかもしれません。
どんなときでも、お母さんや周りの人を傷つける態度をとった時はその場で伝えるべき。
ですが、そうでないわがままであれば、疲れて感情が高ぶっているときに「しつけないとわがままな子になってしまう」と焦らなくても大丈夫。その場では大目に見て休日など、心が落ち着いているときに話し合うだけで十分伝わります。
家に帰ってきた時に気持ちが荒れているようだったら、ぜひ「今日も頑張ってきたんだね」とまずは一言、頑張りを認めてねぎらってあげてください。