朝の服装バトル「これしか着ない!」を回避するとっておきの方法

ゆみ/ライター

私は独身時代、おしゃれなママが子どもにはキャラクターもののヨレヨレトレーナーを着せているのを見て不思議に思っていました。でも今ならわかります。

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幼稚園児は毎日同じ服を着たがる

幼稚園くらいの子どもは、気に入った服は毎日でも着たがるんですね!

すぐに汚すから洗濯もしょっちゅう。だからすぐにヨレるし、毛玉もできる。それでも絶対手放さない、なんてことも。

特に私服の幼稚園の場合は、毎朝のお洋服選びで子どもとママの間でバトルが起こることも珍しくありません。ただ、そこで機嫌を損ねたら、そこからの朝ごはん、持ち物の準備、身支度、登園までのスケジュールが全部崩れて、大変なことに!

うちの年中息子が通う幼稚園は、一応制服ではあるのですが、種類が豊富なため毎朝バトルになります。今回はわが家での朝のバトルの回避方法をシェアしますね。

朝の服装バトル回避のカギ「感情を受け止めて行動を正す」

「半ズボンをはきたい!」に対して「だめよ、長ズボンにしなさい」と返してしまうと「いやだ!!」と大泣きしてしまうことも。子どもは、自分の主張に対して「だめ」と言われたことで、更なる反抗心が生まれ、自分の主張をもっと強く表現しようとします。うまく言葉で伝えられないと、泣く、怒る、床にひっくり返ってバタバタするなど、ありったけの力を使って伝えようとします。

ここで必要なのは「いかに長ズボンをはくべきか」と言う正論ではありません。「半ズボンをはきたい」と言う”気持ち”を受けて止めてあげることです。そうすることで、子どもは「ママは自分の気持ちをわかってくれている」と安心します。

安心を感じた後に長ズボンが良い理由を伝えると、聞いてくれる確率がグッとアップします。感情を受け止めて行動を正す、と覚えましょう。

半ズボンをはきたいボク VS 長ズボンをはかせたい母

うちが通う園には、トップスだけでも半袖(赤)、半袖(黄)、半袖(青)、タンプトップ、長袖、ブルゾン、パーカーと種類が豊富です。ズボンも長い、短い、ハーフ、分厚いの3種類あり、気候に応じでカスタムできます。

わが家でよく起こるバトルは、暑いから半ズボンで行きたい息子V Sサッカーで膝を擦りむくから長ズボンをはかせたい母 という構図が多いです。

「また膝擦りむくよ!」と言いたい気持ちをグッと堪えて、「暑いから半ズボンで行きたいんね」と子どもの言った言葉をそのまま使って伝えます。その後で、「今日はサッカーがある日やで。半ズボンでこけたらお膝から血が出ちゃうかもしれんよ。長ズボンでお膝を守ってもらおう」のように声をかけると、「そうだね!」とすんなり、しかも納得して長ズボンをはいてくれました。

頭ごなしに否定されたら腹が立つ。大人も子どもも。

子どものこだわりって、大人から見たらとても効率が悪かったり、失敗するのが目に見えていたりして「どうしてそんなことにこだわるの?」と謎だらけです。特に母親にとっては異性でもある息子のこだわりは理解し難いものがあります。

そんなときは、無理して子どものこだわる理由や目的を、必ずしも根底から理解する必要はないと思っています。子どもも一人の人格を持った人間です。お母さんの納得いかない気持ちは一旦脇に置いておいて、「あなたはそうなんだね」と一歩引いた視点で受け止めましょう。

第一声が否定か肯定かで、その後のコミュニケーションは大きく変わります

「感情を受け止めて行動を正す」は大人同士でも使えます。相手の要望に理解を示しつつ、自分の主張もしっかりするアサーティブ・コミュニケーションスキルの一つです。ぜひ毎日の会話で使ってみてくださいね。

ゆみ/ライター

結局その日は、長ズボンの膝を破いて帰ってきました。破れたのが膝の皮でなくてよかったと思いつつ、母さんは夜なべしをて、得意の刺繍で繕いたいと思います。はぁ。

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この記事を書いた人

わたなべ ゆみのアバター わたなべ ゆみ ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

ヨーロッパ在住8年目の駐在妻。
日本人がいない街で初めての妊娠、出産、子育てを経験し“ママがおしゃべりできる場所”の必要性を実感。海外で頑張る駐在ママの笑顔を支えるべく、オンラインでの子育て相談を始める。波乱万丈な人生経験とキッズコーチング の論理的な知識で『安心』と『癒し』を提供。

趣味はハンガリー刺繍とビーズ工芸。KinKi Kidsのファン歴25年。

6歳と2歳の子どもをホームスクーリング中。

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