子どもの主体性を育てているはずなのに指示待ち人間が増えている
“指示待ち人間”という言葉を聞いたことがありますか?
今の社会は“自主性”“主体性”が必要と言われ、教育も自主性や主体性を育てようとしています。
ですが実際、学校生活や部活動の中で細かい指示を出さないと動けない子どもが増えています。もちろん新しい環境で動けないことはあるでしょう。しかし、慣れた環境であっても指示を仰ぐこともせずに、ただひたすら“指示を待つ”子どもが増えているのです。
指示待ち人間にならないように私達が家庭内でできることはたくさんあります。その一つを紹介したいと思います。
周りの大人が何でもしてくれる環境では、子どもは待つようになる
公園などで「暑い」と言った子どもに、サッとお茶を差し出したり服をサッと脱がせたりする気配り上手なお母さんをたくさん見かけます。かくいう私もそのタイプでした。
そうすると子どもは誰かが何とかしてくれると学び、思ったとおりにならないのは他の人のせいという思考になります。その結果“言われていないから動かない”という指示待ち人間に育ってしまいます。
子どもが“こういう理由でこのようにしてほしい”と言えるようになるために
昔の私は息子が不快なことに癇癪を起こすタイプだったので「暑い」と言わないでいいよう、快適にしてあげなきゃ!と思っていました。
でもそれは逆でした。私がいない環境で他の人に自分の不快を伝えられず、結局癇癪を起こすのです。
なので、私は「どうしたい?」と希望を聞くようにしました。すると息子の希望が分かり、保育園などでも気持ちを言えるようになり癇癪もすっかりおさまったのです。
こうしたいと言えるようになると自分で判断して行動できるようになる
まず、子どもが「暑い」と言ったら「暑いんだね」と答えて、どうしたいか聞いてみましょう。
そして「お茶が飲みたい」などの希望を伝える力をつけ、最後は服を脱ぐなど自分で行動できる力を育てましょう。
このように成長できた子どもは置かれた環境で自分の気持ちを言うだけでなく、どうしたいのかを考えて伝え行動できるようになります。その結果、主体性あふれる子に育っていくでしょう。