幼稚園に入り、お友だちも増え、ひと安心と思っていたのに、みるみるうちに子どもの言葉遣いが汚くなってきちゃった!!
「うるさい!」「嫌い!」「バカ!」と使ってほしくない言葉を使ったり、人のことを「お前」と呼んだり…
うちの子一体どうしちゃったの?!とお悩みのママやパパはいませんか?
そんなときは発した言葉の“背後にある感情”に目を向けてみてくださいね。
言葉の裏に隠された子どもの気持ちを聞いてみよう
いくら可愛いわが子でも「バカ!」や「嫌い!」なんて言われた日には、「親に向かってなんて口のきき方!」「嫌いとは何よ!謝りなさい!!」なんて言い返したくなってしまいますね。
そんなときこそ、まずは深呼吸。子どもが言った言葉がそのまま本心とは限りません。相手は幼稚園児、少ない語彙の中で、親に対して不満を表すのにちょうどよかっただけかもしれません。
でも子どもなりに、その言葉を使ったことに何かしらの意味はあったはず。言葉の裏に隠された子どもの気持ちに目を向けてみましょう。
まずは、落ち着いて子どもと向き合い、本当はどんなことを伝えたかったのか、子どもの気持ちに耳を傾けてくださいね。
“悪い言葉”を覚えるのはダメではない、大事なのは使い方
幼児期は、新しい言葉をどんどん覚えていく時期。新たに吸収した言葉を使おうとすることは、子どもが成長している証で悪いことではありません。
悪い言葉はインパクトがあるのでつい注目してしまいがちですが、“良い言葉”も同様に覚えてきて使っているはずです。
親としては“悪い言葉は覚えてほしくない”と思ってしまうかもしれませんが、本来、言葉を覚えるのに“良い”も“悪い”もありません。
大事なのは“言葉の使い方”です。人を傷つけたり、不快感を与えたりする言葉を使ったときには、その都度、親がしっかり説明してあげてください。
- どうしてその言葉を使ってほしくないのか
- 気軽に言っていい言葉なのか、いけない言葉なのか
- 言われた人がどんな気持ちになるか
根気よく伝えていくうちに、子どもは理解してくれます。
ママの怒りや不満は、我慢不要!子どもにママの気持ちを上手に伝えよう
最近、わが家の末っ子(年少さん)は、自分が気に入らないことがあると「イヤだー!!!」と大声で叫んだり、「ママ嫌いー!!」と言ったりするようになりました。余裕のあるときなら言葉の裏にある気持ちを探ったりもできますが、正直、夕方の忙しい時間帯にこれをされたら無理!!
そんなときは、「ママは、嫌いと言われると悲しいの」「ママは、大きい声で叫ばれると辛い気持ちになるの」と自分が感じた気持ちをそのまま「ママは…」を主語にして子どもに伝えるようにしています。
ママにだって気持ちがあるんだーーー!
そうしているうちに、だんだんと子どもは自分の言ったことが、ママを嬉しくも悲しくもさせることがあるのだということがわかるようになり、大声で叫ぶ時間が短くなったり、嫌いという回数が少なくなったりしてきました。
“良い言葉”も“悪い言葉”もたくさん触れさせて、付き合い方を教えてあげよう
親がいくら制限をかけたところで、子どもは嫌でもいつかは“使ってほしくない言葉”に出会います。それが、きっと集団で生活するということなのでしょう。
子どもは、言葉の意味も十分に理解しないまま使い、相手の反応を確かめようとします。そんなときこそ、子どもが成長するチャンス!ぜひ、言葉との付き合い方を親子で話し合ってみてくださいね。