気に入ったことはどんどんやらせて集中力をつけよう
アリの行列をどこまでも辿る、砂場を延々掘り続ける、お箸で味噌汁のネギを掴む。大人にとってはなんの意味もないようなことも、子どもにとっては大発見です。
子どもが黙って熱中しているときは、集中力がどんどん伸びているときです。危険がない限り声をかけずに見守りましょう。
大好きなこと、興味があることをやっているときは誰しも集中できるものです。好きなことを夢中でやるうちに集中力の土台が作られるので、その結果苦手なことでも集中できる力がつきます。
苦手なことを長時間やらせようとするのは、集中力の観点では逆効果なので気をつけましょう。
「なんだろう?」→「できた!」で集中力の土台ができる
集中力とは、筋力と違って単純に強い弱いと言えるものではありません。誰でも好きなものや得意なことには集中できるし、苦手なものにはすぐに嫌気がさしたりするものです。
筋トレのように何かを長い時間続けたからといって、集中力はつきません。
「これはなんだろう?」と興味を持ったことを実際にやってみて、できるようになった結果、集中して続けられるようになります。
得意なことで集中できる時間をどんどん伸ばしていくと、結果的には苦手なことに集中できる時間も伸ばすことができます。
習得だけで終わらない飽くなき探究心。ここから始まる集中time
うちの息子が2歳ごろのお話です。
お風呂に空のボトルを2本持ち込んでおもちゃにしていました。1本のボトルから、もう一方のボトルへ水を移し替える遊びをはじめました。
初めは勢いが強すぎたり持ち方が不安定でうまくいきませんでしたが、だんだんコツをつかんできました。
こぼさずに注げるようになったとき、満足して止めるかと思いきや、そこから延々とボトルの移し替えが続きました。上手にできるようになって、楽しくなったんですね。
これは集中力が育っているときだと思い、のぼせないようにお湯をぬるめに設定して声をかけずに見守りました。
お母さんは口出し不要。“遠くから見守る愛”で集中力を育てよう
子どもが黙って何かを黙々と続けているときは、集中力がメキメキ育っているときです。
途中で声をかけずに見守りましょう。少しずつ集中できる時間が増えていきます。
もしその行動が“パズルのピースを一列に並べる”のように本来の遊び方と違っていたとしても、訂正する必要はありません。子どもは頭の中で自由な発想を広げ、楽しんでいます。「今は集中力をつけているんだ」と割り切って見守りましょう。
とは言え何もしないで見守るのは、実は難易度が高く、つい声をかけたくなるものですね。そんなときは時計を見て時間を計りましょう。
「今日は何分持つかな?」「昨日より一人遊びの時間が伸びた!」など、子どもが長い時間集中していることを数字で実感することができます。
お母さんも時計に集中できるので子どもの邪魔にならず、一石二鳥!一人遊びの子を構いたくなったら時計を見る、をぜひ習慣にしてくださいね。
私は子どもが集中しているときに、夫と共有したくて「めっちゃ集中してるね」とひそひそ声で喋っては子どもの集中を阻害していました。最近では同じ部屋にいても夫とスマホのメッセージで話すようにしています。
夫婦のコミュニケーションもスムーズですし、子どもの気を散らすこともないのでオススメです!