「おしりはどこだ」が合言葉。子どもが座りたくなる魔法の絨毯を作ろう

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フェルト1枚あればOK。誰でも作れる魔法の絨毯でしっかり座れる子になる

お母さんが夕食の準備でバタバタしている夕方、子ども向けテレビ番組の存在に助けられている人も多いのではないでしょうか。

私も手がはなせないときは、子どもたちの気に入った動画をテレビで見せることがあります。でもそのとき、子どもたちがどんどんテレビに近づいてしまうのが悩みでした。キッチンから「テレビから離れやー!」と何度言ったことか。

そこで、子どものお尻が離れない魔法の絨毯を作ることにしました。おしりの形に切ったフェルトを、座ってほしい位置に置く。たったそれだけです。

行動科学を駆使して、思わずそこに座りたくなる仕掛けを作ろう

子どもは空間認知力の発達が大人に比べて未熟です。「もうちょっと下がって」などの曖昧な指示ではどのように動いて良いかわかりません。

フェルトを適切な位置に置くことで、目印になります。これは“プレイシング”と呼ばれる行動科学の一つを利用しています。

例えばATMの機械の手前に足跡のマークをつけると、次の人は自然とその足跡マークのところに並びます。そんなふうに人が思わず動いてしまう仕掛けのことです。公園やスーパーなど、様々なところで取り入れられています。

おしりのマークにお尻をペッタン。楽しみながらテレビとの距離をキープできる

子どもだけでテレビを見ていると、踊ったり画面を指さしたりしているうちに、どんどんテレビに近づいていってしまいます。

そこで私は某人気アニメにあやかり、お尻の形に切ったフェルトを子どもの人数分用意しました。

それぞれ座ってほしい位置にお尻型のフェルトを置くと、子どもたちは面白がってお尻をくっつけにいきます。テレビに夢中になって画面に近づいても「お尻はどこだ?」というとすぐに戻れるようになりました。

しかもその一連のやり取りを、私も子どもも笑顔でできるようになったのです。ハート型でも星型でもいいのかもしれませんが、我が家では“おしり”が大ウケでした。

ちょっと工夫でこの楽さ。ガミガミ言うよりアイデアで勝負しよう

何度も何度も同じことで叱るのも、叱られるのも、しんどいですね。

「何度言っても聞かない」と思ったときは、やり方を変えてみましょう。どうしたらできるようになるかという視点でアイデアを探しましょう。

私は“プレイシング”という行動科学の効果を知ってから、家でも使おうとアンテナを張っていました。そこに某人気アニメのイラストを見て、これだ!と閃いたのです。使ったのは文房具屋さんで売っているフェルトとハサミだけ。それで日々のストレスが激減しました。

アイデアなんか浮かばないわと思ったあなた!このコラムを読んでいる時点で、この方法はあなたが見つけたアイデアです。ぜひ真似してみてくださいね。

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この記事を書いた人

わたなべ ゆみのアバター わたなべ ゆみ ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

ヨーロッパ在住8年目の駐在妻。
日本人がいない街で初めての妊娠、出産、子育てを経験し“ママがおしゃべりできる場所”の必要性を実感。海外で頑張る駐在ママの笑顔を支えるべく、オンラインでの子育て相談を始める。波乱万丈な人生経験とキッズコーチング の論理的な知識で『安心』と『癒し』を提供。

趣味はハンガリー刺繍とビーズ工芸。KinKi Kidsのファン歴25年。

6歳と2歳の子どもをホームスクーリング中。

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