この春、小学校入学を控えているご家は、学習机を購入するか悩まれているご家庭も多いのでは?
入学時から必要なのか、元保健室の先生×ライフオーガナイザーの経験からお伝えしたいと思います!
学習机の必要な時期は一律ではない。わが子のタイプを見極めて
小学校入学前は、学習机を購入するのが最も多いタイミング。この時期「いつ購入するのがベスト?」「学習机を子ども部屋に置けるようにしたいんだけど…」といったご相談を受けることがあります。
購入するかしないか、いつ購入するかについては、お子さんのタイプと環境次第というのが正直なところ。子ども部屋で一人きりになると不安に感じる子どももいますし、お子さんだけでは整理整頓が難しくて、机の上が物置状態…というご家庭もよく見聞きします。また、兄弟姉妹が多かったり、住環境的に机を置くスペースがなかったりする場合もありますね。
ぜひ、学習机を購入する前に親子で“何のために購入するのか”を話し合ってみてくださいね。
もしかしたら、パパやママの気持ちとお子さんの気持ちのズレに気付くこともあるかも?!
子どもの気持ちを掘り下げる、親子でとことん話し合ってみて
子どもの意見を聞き、尊重するのは大事なことです。とはいえ、なんでもかんでも子どもの言うとおりにするのは違和感がありますね。
子どもは「お友達が学習机を買ってもらったって言っていたから、私も欲しい!」と深く考えないままに意思を伝えてくる場合があります。このとき大切なのは「目的」と「影響」を考えさせること。
購入する目的と、学習机があったら良い点と悪い点とそれぞれ話し合ってみましょう。
“なんとなく思い付きで購入”するのと“しっかりと考えた上で納得して購入”するのとでは、その後の行動が変わります。そうすれば、買ったものの机の上が物置状態なんてことを防ぐことができるでしょう。
ちょっと怖がりな長男の入学準備、家庭にあるもので試してみるのも手
幼稚園の仲良しのお友達が入学前に机を購入したと聞きつけた長男、「僕も○○君みたいな机が欲しい!」と言い出しました。
話し合いの結果、入学後しばらくはパパのパソコン机を共用することになりました。寝室においてあるパソコン机で勉強する習慣が身についたら、長男専用の学習机を買うことにし、しばらく様子を見ることになったのです。
さて…どうなったと思いますか?勘のいい読者さんはお気づきでしょう。
はい、全くパソコン机では勉強しませんでした(笑)
一人きりで勉強するのは怖かったようです。
現在小学校5年生の長男。リモート授業に備え子ども部屋に机を置きましたが、使うのはリモートのときのみ。それ以外は未だにリビングで勉強しています。あの時、学習机を買わなかったことを振り返ってどう思う?と聞いてみたところ「あのときは欲しかったよ~。でも、買わなくてよかった!きっと、おもちゃを置いているだけの机になっていただろうなぁ」と苦笑いしていました。
学習習慣は、学習机よりもパパやママの承認が作る
教員経験から実感するのは、学習習慣が身に付いている子どものパパママは、とにかく子どもに関心を持っているということ。よく子どものことを観察しているのです。そして気づいた変化をどんどん口に出している方が多かったです。例えば「大きな声でスラスラ読めるようになってきたね」「昨日より丁寧に書けているね」といった風に。そうやって“いつも自分のことを見ていてくれる”と感じられると子どもの自信につながります。
新しい学習机が与えるモチベーションよりも、パパやママの承認の方が持続的な学習へのモチベーションになりその結果、学習習慣が身に付きやすいのだと私は思います。
というわけで、学習机を買うタイミングは家庭によってそれぞれで大丈夫!どこで勉強することになっても、小さな変化を見逃さず認めてあげるのをお忘れなく。