入学おめでとうございます。お子さんの様子はいかがですか?
今日は「楽しくは通ってくれているんだけど、忘れ物が多くて…」と
お悩みのママパパにおススメの方法をご紹介したいと思います。
忘れ物撲滅への第一歩、自分事として認識してもらう
小学生になったのだから学校の準備は自分でできるようになってほしい、そう願うママも多いでしょう。そんなママにお願いがあります。ぜひ、お子さんが忘れ物をすることがいけないことだとわかっているかを確認してみてください。
私が学校で働いているときのこと「忘れ物が多くて~」と嘆くママのお子さんが、学校では忘れ物が多い子と認識されていないということがありました。この認識の差がどうしてうまれたかというと、そのママは学校に行く前に忘れ物チェックされていたのです。つまり、ママが最終確認することで忘れ物を防いでいたので、本人は”忘れ物をしている”という認識がなかったのです。
このタイプに有効なのは、ズバリ“忘れ物をさせる体験”です。まずは、忘れ物することでどんなことが起こるか体験してもらい”忘れ物をすると困る、忘れ物を減らしたい”という気持ちを芽生えさせましょう。
忘れ物をして困った体験が、子どもの学びになる
「忘れ物があると分かっていて見過ごすことなんてできないよ~」「忘れ物をすると、他の人に迷惑かけることになるし…」「忘れ物をしてわが子が怒られたら可哀想」っていうママの声が聞こえてきそうですね。
そういうママは、責任感もあるし、相手の気持ちも想像できる優しい方だと思います。きっと、ご自身の経験の中でそういう気持ちを学ばれてきたのではないでしょうか?
ぜひ、お子さんにも体験をさせてあげてください。大丈夫、お子さんの気持ちをフォローできるママがいれば困った経験も学びに変えることができます。
忘れ物をして学校にいくという意識を持たせて学校に送り出す
給食エプロンなど次の当番の子に渡す必要があるものなどは、お友達とのトラブルにつながりやすいので避けましょう。忘れ物におすすめなのは、授業で使うから持ってきてと指示された折り紙とかやトイレットペパーの芯などです。
このとき最も大切なポイントが“本人に忘れ物がある”という意識を持たせること。
この意識を持たせるためにも「えー急に言われたらママ困るな~今家にないんだけど、どうしよう?」と子どもの意見を聞いてみましょう。そうすることで、子どもは状況を理解することができます。
子どもなりにどうするかを考えられたら、たとえそれが親から見ると無計画な意見でもひとまず尊重して送り出しましょう
「先生に正直に謝る」「友達に余分に持っていないか聞いてみる」などの自分の案でどうなったか体験してみることが大切なんです。やってみた結果やその時に感じた気持ち、逆に親側の気持ちなどぜひ話し合ってみてください。
ちなみにこの手のものは、先生も忘れてくる子がいることを見越して少しは用意している場合も多いですし、お友達が多めに持ってきていて譲ってくれることもあるので、結果なんとかなることが多いのです。子どもも自分が忘れものをしたと自覚し覚悟をして学校に行っているので、注意されてひどく落ち込むことを防ぐことができます。
注意!忘れ物体験は、子どものタイプと先生のタイプにもよる
いろんなタイプの子がいるように、いろんなタイプの先生がいます。忘れ物をひどく叱責するような先生や1年生の保護者会で「子どもの忘れ物は親の責任です」と厳しく言う先生もいるようです。
そのような先生の場合、あえて忘れ物をさせるのは避けてください。なぜなら、子どものタイプによっては立ち直れないほど傷ついてしまうことがあるからです。
大切なのは子どもに“忘れ物をしてはダメな理由”を自ら学んでもらうことです。学校にこだわる必要はありません。習い事などでもかまいません。母子ともに信頼関係のある先生のもとに行ってください。先にコッソリ先生に「自覚を促すために、今度わざと忘れ物させようとおもうのですがお力を貸してください」と相談しておくのもいいと思います。
小学校生活の基礎を培う1年生。パパやママの目が届きフォローができるうちに、忘れ物をするのがいけないことだとわかっていない子には、体験から自覚をさせてあげてくださいね。