“デキる先生”は手指を使ってサインを出している
幼稚園や保育園で先生が「お約束が3つあります」と言いながら3本の指を出す。このような光景を見たことがありますか?
もし、お母さんが今日の予定を子どもに伝えているのになかなか伝わらない、ということがあればぜひ同じようにやってみてください。
例えば、子どもは「今日の予定は幼稚園・お買い物・おばあちゃんの家に行く、だよ」と言いながら3本の指を出し、一つずつ示しながら伝えるとより理解できます。
サインを出すのは情報を視覚と結びつけて記憶させるため
約束の数を指で視覚的に示すことなど、情報と同時にサインを出すことを、キッズコーチングでは“サイニング”と言います。これは子どもを指導する上でとても有効な手法です。
子どもは情報を視覚と一致させながら記憶していることが多くあります。
ですので、口頭で伝えるだけよりも、指で1本ずつ示しながら伝える方が子どもに対して内容がより伝わりやすくなるのです。
子どもはサインを出すと集中して視覚と情報を結びつける
幼稚園児の娘は、言葉でのコミュニケーションがとても得意です。ですので、比較的言葉だけで予定を伝えているのですが、イレギュラーな予定が入ると何度も確認してきます。「幼稚園、預かり保育、ピアノ」という通常の予定なら口頭だけで覚えられますが「おばあちゃんの家に行く」に変わると混乱するのです。ですので、そんなときは「今日は幼稚園、おばあちゃんの家、ピアノだよ」と指3本と一緒に説明します。娘は真剣に指を見て話を聞き、納得します。
コツは数を絞ること。サインを出すお母さんの笑顔も情報のひとつ
子どもは4歳くらいになると少し先の予定が覚えられるようになります。それでも視覚情報を使う効果はとても高いものです。
予定もお約束もたくさんのことを覚えるのは難しいですのでなるべく数を絞って、視覚情報とともに覚えてもらいましょう。
これは教育、指導現場でもとても有効な手法です。ぜひ子育てにも取り入れてみましょう。視覚情報は大きいので笑顔も忘れずに!