手は第2の脳。1歳半から粘土遊びで脳の発達を促そう

ゆきほ/ライター

こねたり丸めたり、五感を使って楽しめるねんど遊び。指先の発達は様々な成長を促してくれます。子どもと笑顔で楽しめるねんど遊び、始めてみませんか?

目次

運動機能を高め意欲を育てる指先と脳の関係

子どもの成長が著しい乳幼児期。その中でも手は第二の脳とも言われています。

脳には体の動きに指令を出す運動野があり、2歳までに運動野の発達は大人と同じくらいにまで発達します

そこで2歳までにたくさん指を動かすことが運動野の発達に効果的だと言われています。手を使うと、使わない時に比べて脳の血流が10%上がり、意欲を高めるとも言われているのです。

まずは触って感触を確かめるだけでOK。手軽に始めよう

大人がそばについていれば、ねんど遊びは1歳半くらいから始められます。あまり難しく考えずに、ちぎったり握ったり好きに触って思う存分ねんどの感触を味わいましょう。

また形が変わっていく過程を視覚的に楽しんだりすることから始めてもOKです。自由に遊ぶことが子どもの意欲をさらに高めてくれます。

もし口に入れてしまうことが心配な時は、もしもを考えて小麦ねんどや米粉ねんどなどを使うと安心です。ただしアレルギーをお持ちの場合は使用を控えてください。

硬さを調節できるのがメリット。小麦粉ねんどの作り方

市販のものは時に食用でない色素を含んでいることがあります。より安全に楽しみたい時は、お家で小麦粉ねんどを手作りすることもできます。好みに合わせて硬さを調節できるのも手作りの良さです。

小麦粉ねんどの材料
  • 小麦粉100g
  • 塩大さじ2
  • 油大さじ3
  • 水大さじ2
  • 好きな色の食用色素(食紅)適量

【作り方】

  1. 小麦粉に塩を混ぜた後、油を加えます
  2. 好みの柔らかさになるまで少しずつ水を加えながらよくこねます
  3. 小分けして好きな色を混ぜます
  4. 塩を加えます(傷みにくくなります)

この時期に親子で楽しさを共有することが子どものやる気につながる

子どもの脳は、掴む、握るという古い運動野をしっかり使った頃、子どもはつまむ、つぶすなどの新しい運動野の動きを始めます。

大人が作った団子を指でつぶしたり、小さくちぎったねんどをころころと転がして一緒にお団子を作ったりするのも楽しい作業です。「美味しそう!」「きれいにできたね」などと話しながら1つ1つの動きをしっかりと実況中継すると子どもの達成感を高めることができます

目に入ったことを、見たまま伝えるのが実況中継です。

子どものいい笑顔が目に入った→「いい笑顔だね!」
頑張ってこねている姿がいいな感じた→「頑張ってこねているね!素敵だね」
ねんどが丸くなってきた→「お!丸くなってきたね!いい調子だね」

など見たまま、感じたままを言葉にしましょう。

子どもはお母さんが自分のことをしっかり見てくれていると感じて安心し、より集中することができます。結果的にたくさんできるので、達成感を高めることにも役立ちます。

丸い形だけでなく細長いもの、四角いものなど、いろんな形を楽しむことで形の概念を育てることもできます。

丸い形だけでなく細長いもの、四角いものなど、いろんな形を楽しむことで形の概念を育てることもできます。一緒に作って「できたね!」と笑い合いながら、親子で楽しく子どものやる気をどんどん育てていきましょう。

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この記事を書いた人

黒田ゆき保のアバター 黒田ゆき保 ママトコネットライター/キッズコーチング®トレーナー

全ての子どもに『自分らしく生きる力』を。新しい一歩を安心して踏み出せる『心の居場所』を提供。不登校児や特別支援児のサポート、自然体験・野外体験活動指導者として、様々な組織のキャンプの企画に参画。 青少年育成ボランティアの養成にも力を入れ、延べ1万人以上の子どもたちと関わる。

外遊びと絵本、工作と文房具好き。

キャンプディレクター1級/ comfortable place 代表。1児の母。

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