子どもの個性は何歳くらいから出てくると思いますか?実は生まれた瞬間から個性を持っています。新生児室を覗いてみると、いろんな赤ちゃんがいますね。
イメージと違う!うちの赤ちゃんは天使なんかじゃない!?
生まれてすぐの赤ちゃんはおっぱいをコクコクと飲んで、すやすや眠って。ふぇ〜っと泣いて起きたらお母さんが抱っこ。抱き上げられた赤ちゃんは、お母さんの目を見てにっこり。
これは私が子どもを持つ前の、産後のイメージです。同じようなイメージを持っている方も少なくないと思います。
そんな赤ちゃんを想像しながら妊娠期を過ごして、やっと会えた赤ちゃんがずっと怒ったように泣いてばかりいる子だったら、お母さんは辛くなってしまうこともあるでしょう。
でも大丈夫です。怒ったように泣いてばかりの赤ちゃんにも、理由があります。その理由を知っていれば、落ち着いて対処できるようになるので、プレママさんはちょっと予習しておきましょう。
お腹はいっぱい。おむつもきれい。いったいなんで泣いてるの?
実は赤ちゃんの個性によって、どんなときに、どんなふうに泣くのかが違うんです。その違いは生まれたときから備わっている気質の違いです。
赤ちゃんが泣いている理由としてすぐに思いつくのが“お腹が減った“”おむつが汚れた“”眠い“などでしょうか。
お母さんは前回の授乳時間や、うんちが出たかどうかなどの情報を総合して、赤ちゃんが泣くと瞬時に原因を考えて「これかな?」と対処をしますね。それでも、何をしても泣き止まないということがあります。
のけぞって怒ったように泣くタイプの赤ちゃんは、お腹の中の環境との違いに不安を感じて泣いていることがあります。お腹の中にいたときの姿勢に近づけてあげると、落ち着いて泣き止むことがあります。
お腹の中の状態に近づけると、安心して泣き止む。便利グッズを活用しよう
お母さんが抱っこしても泣き止まない。それどころか背中を逸らして大泣きするタイプの子にはお腹の中に近づけることを意識してみましょう。お腹の中で赤ちゃんは、狭い空間で、背中を丸くしていました。足もあぐらをかくように曲げていました。足も腕もお腹も背中も、体のどこかは必ず子宮の壁とくっついていたでしょう。
長いと9ヶ月もその姿勢で過ごしていたのです。それが生まれた途端、広いのです。足や腕をつっぱるところもありません。平なベッドに寝かされては、それはさぞかし不安でしょう。
このタイプには、手足を大きな布で包むスワドルが効果的です。「苦しくないかな?」と思うくらい手足をまとめてしっかり包んであげると、安心して落ち着きます。大きな授乳クッションで窪みを作り、そこへ寝かせるのも効果的です。
パパのあぐらの上にクッションを置いてその中で寝かせるのおすすめ。新生児のときだけでなくもう少し大きくなってからでも、寝るときに膝が伸びているとお腹が引っ張られるので、満腹のときは特に嫌がります。膝の下にタオルを入れて足をあげるだけで、お腹の筋肉が緩みすんなり寝ることもあります。
もちろん、赤ちゃんにとってはお母さんが抱っこしてぎゅーっとしてあげるのが一番落ち着くのですが、それでは産後のお母さんの体が持ちません。便利グッズや周りの助けを借りながら、赤ちゃんの好きな姿勢を見つけましょう。
うちの息子は、おでこがどこかに当たっていないと寝ませんでした。気がつくとベッドの端まで自力で移動し、おでこをベッドの壁に当てて寝ていました。そのことに気がついてからは、寝かしつけのときにおでこに手を当てるようにすると、すぐ寝るように。3歳になった今でも、気がつくとお姉ちゃんのほっぺや、母親のお腹、父親の太ももにおでこを押しつけて寝ています。
子どもの個性は生まれつき。不安が強い子には安心グッズを見つけよう
「寝ない」「泣き止まない」は、寝不足の新生児ママの疲労を増大させる2大要因です。特にこのタイプの子は体を反らしてのけぞって力一杯泣くので、お母さんが拒否されているように感じてしまうことも多いです。
そんなお母さんたちに伝えたいです。お母さんが嫌いな赤ちゃんはいません。ただ不安や要求の伝え方が、赤ちゃんによって違うのです。育て方や妊娠中にお母さんが食べたもののせいではありません。怒って泣く姿も、その子の個性です。
“お腹の中にいた環境に近づけること“を意識しながら、お母さんが楽にできるその子ならではのお気に入りを探してみましょう。ぬいぐるみやタオルなど「これがあれば大丈夫」というものが早く見つかるといいですね。