その“〇〇すべき”は本当?頭に浮かんだら一度立ち止まって考えてみる
毎日家事に育児に仕事に奮闘しながら、数あるタスクを一生懸命こなしている忙しいお母さん。6時にご飯を食べさせるべき、毎日絵本を読み聞かせるべき…。お母さんの毎日は、実にたくさんの“〇〇すべき”で溢れていますね。
もし今、家事や育児で“〇〇すべきなのにうまくいかない”とイライラしたり困ったりしている方がいたら、少し考えてみてほしいことがあります。
それは“本当にそうなのか?”ということです。
“〇〇すべき”と考えていることは、本当に必要なことなのでしょうか。
・本当に6時にご飯を食べないと、何か困ったことが起こる?→お風呂が遅くなる
・お風呂が遅くなったら困るのはなぜ?
・子どものお風呂が遅くなったら、誰が困る?
こんな風に考えていくと、実は取るにたらないこだわりだったり、自分の思い込みだったということが案外あります。
自分が望んでいることなのか、しなかったらどんなことが起こるのか、ぜひ考えてみてほしいのです。
子育て中ほど“〇〇すべき”を「手放した方が良い理由
“〇〇すべき”という思考は、価値観に柔軟性がなく、思考が固まってしまう危険があります。自分がすべきと思っていることをが、何らかの理由でできなかったりすると、追い詰められたり周りの目が気になったりしますね。
また、他者に対して“〇〇すべき”と思っていると、その通りにしてくれない人のことが許せず、ダメな人・嫌な人とレッテルを貼ってしまうことにもつながります。怖いのはこれを子どもにも当てはめてしまうこと。子どもが自分音思う通りに動いてくれないときに“ダメな子・悪い子”と無意識のうちに思ってしまうことです。
ただでさえ思う通りにいかない子育ての中で、理想を追い求めるあまり“〇〇すべき”を増やしてしまうと、きっと親子ともにとても窮屈になるでしょう。
それより、自分はどうしたいのか、子どもはどうしたいのか。お互いが気持ちよく過ごすにはどうしたらいいのかを考えることが大切です。
私が“〇〇すべき”を手放したら起こった子どもの変化
子どもが産まれてからというもの、私にはたくさんの“〜べき”という縛りができました。例えば、絵本の読み聞かせを毎日するべき、離乳食は手作りするべき、ミルクより母乳を飲ませるべき、などです。
その結果、予定通りに進まない生活にイライラしたり、期待通りに食べてくれない子どもに腹が立ったり、母乳が出なくて涙することもありました。こんなに頑張っているのにどうしてちゃんとできないんだろう、どうして思った通りにことが運ばないんだろうと、毎日何かしらイライラしていた気がします。
当然子どもにも影響が出ます。私のイライラは子どもにも伝染し、お互いに伝えたいことが伝えられずにイライラが増す…そんなこともありました。
その頃はすべて子どものために“〇〇すべき”と思っていたのです。でも今振り返ると、自分で作った“〇〇すべき”に縛られて、イライラや不安を抱えての子育てをしていたかもしれません。
ある時から「疲れているときは休んで、自分が楽しくできるようにしよう」「必死になりすぎず、レトルトも活用して笑顔の食事にしよう」と切り替えたところ、子育てに向かう気持ちがうんと楽になりました。そして私が楽になれたころ、同じように子どもの情緒も安定したのです。
“〇〇すべき”がなくなったら子育てがしんどいものから楽しいものになる
社会の中にはたくさんのルールやマナーがあります。その多くはみんなが気持ちよく安全に過ごすためのものです。
一方子育てはどうでしょう?今はSNSにもいろいろな情報が溢れ、こうするべき、ああするべきという誰かの発信に影響を受けることがあるかもしれませんね。
でもそれはあくまでもその人にとっての正解。お母さんも子どもも一人ひとり違います。誰かの正解が、あなたやあなたのお子さんにとっての正解とは限らないのです。
あなたが思い込んでいる“〇〇すべき”の中には、もしかしたら “した方がいいけど、しなくても大丈夫”ということがあるかもしれません。
もしすべきことができないという理由でイライラしたり落ち込んだりすることがあったら、一度立ち止まって自分に聞いてみてください。
「それは本当にすべきこと?」と。もししなくてもなんとかなるかも、と思ったら、思い切って手放してみてください。そして無理をせず、あなた自身と子どもがお互いにちょうど良いと思えるポイントを見つけましょう。それがきっとあなたにとっての正解です。
“〇〇すべき”を手放して、楽しい子育てを満喫してくださいね!