新学期始まりましたね。1年で1番長い2学期。大きい行事が目白押しの園や学校も多く、現在運動会の練習真っただ中です、なんてご家庭も多いのでは?
元保健室の先生として、リアルタイムで子育てをしている母親としての経験から、この時期に私がポイントだなと思うことをシェアします。
“ちょっと”だけ具合が悪くなる子が増える運動会の練習シーズン
長い夏休みが終わったと思ったら、園や学校では運動会の練習が始まります。ゆっくりのんびりした夏を過ごした子どもたちの中には、この急激な生活リズムに対応できない子や練習に緊張や不安を感じる子が少なからずいます。
保健室が賑わうのもこの時期。もちろん、かけっこの練習で転んだというようなケガでの来室も多いのですが、「お腹がちょっとだけ痛い」や「ちょっとだけ気持ち悪い」など“ちょっと”だけ具合が悪くなって来室する子どもも多いのです。
ご家庭でもよくお子さんを観察してみてください。
- 1日中だるそうにしている(疲れた、だるいと訴えがある)
- 朝、布団からなかなか出られない
- 登園、登校時間のぎりぎりまで寝ていて、朝ごはんを食べる余裕がない
- 忘れ物が増える
- ひどく緊張している様子がみられる
- 怒りっぽくなったり、落ち込みやすくなったりしている
- 夜、なかなか寝付けない
上記のような様子が見られたら要注意。このような訴えは血液や呼吸、代謝や体温調整を24時間休みなくコントロールしているといわれている“自律神経”が乱れているサインであることが多いのです。気づいたら、自律神経を整えるちょっとした工夫を生活の中に取り入れてみましょう。
STOP悪循環!自律神経の乱れは気づいたときにすぐ整えるが吉
自律神経はわずかな刺激でバランスを崩してしまいます。逆に、ちょっとした工夫で整えることも可能です。簡単にできる自律神経を整える方法をご紹介しますので、良かったら試してみてください。
- 手をゆっくりと広げる
- 空を仰ぎ見る
- スキップをする
実録、小学生男子の自律神経を整えるために試した方法
上記の方法は、実際わが家の小学生の息子が医療機関で自律神経の乱れを指摘されたときに取り組んだものです。自律神経を整える方法は様々ありますが、子どもでも簡単にできるものを選んでみました。ひとつずつ解説してみますね。
手をゆっくり広げる
その当時、息子は学校でとても緊張することが続きました。そのため、手をぎゅっと握りしめる時間が多かったようです。キッズコーチングでも体と心は連動しているとお伝えしていますが、まさに気持ちがこわばると体もこわばってしまうという典型でした。
その状態を脱するために「力を抜いて手をひらいてみて」と伝えました。たったそれだけのことですが緊張が薄れるのを感じられたようです。
空を仰ぎ見る
嫌な事や落ち込むことがあると、下を向いてしまい自然と姿勢が悪くなりますね。そうすると気道が狭くなって呼吸が浅くなり、血流が悪くなり、さらに自律神経が乱れる要因になるのだそう。
わが家では治療の一環で毎日のお散歩を医師に指示されていました。お散歩中に「空をみてみよ~!」と声をかけ、呼吸を深くすることを意識するようにしていましたが、単純に快晴の日の空の青さや公園の緑は気持ちよくリラックスできたようです。
スキップをする
嫌な事や落ち込んだ時に減るのが笑顔。たとえ作り笑いでも口角があがると顔の筋肉がほぐれリラックスする効果があります。でも、子どもには作り笑いはちょっと難しいもの。そこで、自然と口角があがってしまうスキップがおすすめ。やってみるとわかるのですが、仏頂面でスキップするのは至難の業!必ず笑顔になってしまうのです。
体の不調を整えることができると自信に繋がる
自律神経の乱れは、心身の様々な不調を引き起こします。とはいえ、乱れないようにするのは大人でもとても難しいものです。幼い子どもたちにはなおのこと、むしろ乱れていることに気付いていないことの方が多いのです。
普段から子どものことをよく観察していらっしゃるままとこの読者さんなら、きっとお子さんのちょっとした不調や変化に気付けるはずです。気づいたときは、できそうなことから試してみてくださいね。
“不調に気付き整えることができた”その繰り返しがママにもお子さんにとっても自信になり、様々なことにチャレンジしていく力になっていくでしょう。
症状が改善しなかったり、少しでも続く場合はかならず医療機関にかかってくださいね!