叱る時は原因ではなく思いを探す!「どうして!」ではなく「どうしたかったの」

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カッとなって「どうして!」と詰め寄っても解決には至らない

皆さんは、子どもがお友達を叩いたり、いたずらをしたり、お約束を守れなかったりして叱る必要があるときにどのような声かけをしますか?

「なんでそんなことをしたの」「なんで約束を守れないの」と言うことはありませんか?

実はこれ、あまり意味がありません。では、どのように変えるといいと思いますか?

それは「どうしたかったの?」です。

この2つの声かけ、似ているようですが全く別物なのです。

原因を探すと「だってだって」と言い訳が始まる。解決思考が改善への最短ルート

先ほど「なんでそんなことをしたの」と叱っても意味がないと言いました。

なぜかというと、この言葉は子どもの回答が良くない行動の“原因”になる言葉だからです。

・「なんでそんなことをしたの」→イラッとしたから
・「なんで約束を守れないの」→我慢できなかったから

となります。

これは叱られる原因、できない原因が分かるだけで、直接解決へは繋がりません。

反対に「どうしたかったの?」と聞くと、子どもが希望する内容が分かります。

・「どうしたかったの?」→おもちゃを貸してほしかった、お菓子が食べたかった

という感じです。

このようにどうしたかったかが明確になると、反省して改善ができるのです。

責められると感じた子どもは答えなくなる。不満を残さない聞き方をしよう

私が子どもを怒るとき「なんでこんなことしたの!」というときがあります。このとき、子どもは大体無言です。理由を言ったところでさらに怒られると分かっているからです。

頑張って答えたときも「だって、にいにがお菓子を勝手に食べた、、」のような口調に対して「だってじゃありません!」と続きます。その流れでは責められるばかりで解決には程遠く、親子双方に不満が残ります。

意識して叱る場合に「どうしたかったの?」と聞くと「勝手に食べずに一言言ってほしかった」と自分の思いを伝えてくれます。そうすると「勝手に食べないようにどうしようか?」と対策を練ったり「それで叩いたりしたのはどう思う?」など反省を促すことができます。

解決思考はトラブルもチャンスに変えることができる。原因探しが対話へと変わる

普段から“どうなりたいのか”と未来へ向けた解決思考を持つと、喧嘩の仲裁でさえも自分で考えて動ける子になるチャンスへと変わります。何気なく使っている言葉ですが、少し意識してみましょう。

“なんで”という言葉で原因探しをするよりも“どうしたかったのか”“どうすればいいのか”と聞いて子ども自身に振り返る時間を作ってみましょう。

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この記事を書いた人

波多野 裕美のアバター 波多野 裕美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

子どものミライを育てよう  ミライノキ代表
九州初キッズコーチング協会認定トレーナー。気負わず学べる講座。PTA、公民館連合会、教職員向けの講演会や勉強会も好評。個人相談や幼児教室など関わった人数は現在約600人超。9歳4歳の5歳差育児中。

皆の笑顔が大好物。基本的に人が喜ぶ顔を見るのが好き。キャンプでは焚き火をぼーっと見るのが幸せ。

ママガールwebにてコラム執筆中/stand fmにて音声配信中

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