子どもを叱る基準って持っていますか?のびのび育てたいと思いつつも、周囲の目が気になってパフォーマンスで叱っちゃったりする、かつての私のようなママに読んで欲しい内容です。
テーブルに登る子ども。しっかりしつける派?のびのびやらせる派?
歩き始めたばかりの子どもの姿は、一生懸命でとても愛らしいですね。しかしそんなヨチヨチ歩きの時期は一瞬で過ぎ去ります。
気がついたら子どもが一人でソファに登っていてヒヤッとした、なんてことありませんか?
子どもが成長して、できることが増えるのは嬉しい反面、登ってはいけない場所もありますね。階段などは高く登ってしまうと落ちたときにとても危険です。また、食事をする座卓に登るのはお行儀が良いとは言えません。
登った子どもを叱っていいのか、伸び伸びやらせたほうがいいのか、判断に迷います。夫婦間で判断が異なる場合もあるかもしれません。
そんなときでも、どこにでも登る1歳児の特徴を理解すると、叱るか見守るかの基準が明確になりますよ。
一歳児がどこにでも登るのは本能。体が求めている!
歩くことをマスターした子どもは、続いてしゃがむ、走る、登るという動きにどんどんチャレンジしていきます。中でも”登る”という動きは、手や腕の筋肉や体を支える体幹(体の中心部分の筋肉)も使うので、これからの体の発達には欠かせない動きです。
子どもは本能的に、今の自分に必要な動きを知っています。そのため、多くの1歳児が、生理的欲求に近い感覚で[登る]動きをしたがります。何度叱っても繰り返すのは、言うことを聞けない子だからではありません。できるだけ[登る]という動きをやらせてあげましょう。
模様替え必須!安全に登れる場所を準備しておこう
登ってはいけない場所に登ろうとしたとき「ダメ!」と制限してしまうと、登るという動きそのものへのやる気を削いでしまいます。また、子ども自身は[登りたい欲求]をコントロールできないので「ダメ!」といくら大きな声を出しても効果はありません。
子どもが[登る]を始めたら、それが階段であっても、座卓であっても、まずは「できたね」と認めてあげましょう。
そしてその後、安全で適切な別の場所でたくさん[登る]をやらせてあげましょう。
和室に布団を丸めたものを用意したり、子ども用のジャングルジムや滑り台を置いたりするのもいいですね。ソファは座面に登るだけでなく、背もたれにも登る可能性があります。部屋の中央におくと背もたれの向こう側への転落の危険があります。窓のない壁につけて置くなど、お部屋作りも1歳児用に見直しましょう。
叱らずに、安全な場所へ移動しよう
1歳児は本能的に登りたがる。ということを覚えておきましょう。叱ってもしょうがないし、咎めることではありません。ただ、まだ行儀が悪いとか、落ちたら危ないということが理解できないだけ。
また、食卓に登りたがる場合「食事中はダメだけどそれ以外の時はOK」というのは、大人にとっては明確な基準でも、1歳児にはわかりにくいことも。どんなときであっても食卓には登らせない、とする方がいいでしょう。
良くない場所に登り始めたら「できたね」と声をかけながらさっと抱き抱えて「ここならOK」という場所で思いっきり[登る]をさせてあげましょうね。
わが家では使っていない(出しっぱなしの)スーツケースを寝かせて登らせていました。スーツケースは角が丸いものが多く、程よく弾力があるのでケガのリスクも下げられますよ。