子どもの食べこぼしに悩んでいるお母さんは、いらっしゃるでしょうか。
注意してもなかなか直らないのが食べこぼし。具体的な対策をまとめてみましたので、少しでも悩んでいるお母さんは、ぜひ読んでみて頂けたらうれしいです。
注意しても直らないなら、注意し続けずに違う方法をためそう
赤ちゃんは手や口の周り、机の上、いろいろな所を汚しながらご飯を食べますが、成長するにしたがって、少しずつきれいに食べられるようになっていきます。
それでも、中にはなかなか改善されず、大きくなっても毎食のようにテーブルの上や床に食べこぼしがある子もいるでしょう。
赤ちゃんの頃は許せた食べこぼしも、大きくなるにつれてついイライラして、小言を言ってしまったりすることもあるかもしれません。また兄弟や同学年の子どもとの違いに、焦ってしまうこともあるかも。
実は生まれ持った性格(気質)による影響も大きいのが、この食べこぼし。
「何回注意してもできるようにならない」ということなら、口で注意するのはその子にとって効果的な方法ではないということ。
ではどんな方法が効果的なのでしょうか。具体的な方法をみていきましょう。
食べこぼし改善のコツ:「なんでこぼすの?」より「どうしたらいい?」
食べこぼしが多い子は、そもそも食べこぼしていることに気づいていなかったり、気づいても気になっていなかったり、という場合があります。
我が家の4人兄弟も、だいたい同じように育ててきましたが、1人だけ食べこぼしが突出して多い子がいます。あまりの汚さに、ついイライラして「こぼしすぎ!何でそんなにボロボロになるの」と小言を言ってしまうことも正直あります。
ただそう言うと、もれなく「え、どこに?こぼしてないよ!」という返事が返ってきます。本人は全く食べこぼしに気づいていないんですね。
いくら注意したところで、本人が気づいていなかったら、直すのは難しいもの。
そんなときは、できない原因を探すのではなく、どうしたら解決できるかという視点で関わることで状況を改善することができます。
【ステップ①】どこをきれいに食べるのか具体的に目標を決める
一言で「ご飯をきれいに食べる」と言っても、お皿の中、机の上、手や口の周り、床の上…実は“きれい”を求める場所はたくさんあります。
きれいに食べることに意識が向きにくい子に、いきなりすべてをきれいに食べることを求めてしまうのはハードルが高いもの。
まずは1か所だけ、どこに気を付けてみるのかを具体的に決めてみましょう。
お母さんが「どうしてもここだけは」というところがあるのであれば、そこを提案してみるのも良いでしょう。ただ他人から決められるよりも、自分で決めた方が頑張れるものなので、ぜひ最終決定は子ども自身にさせてあげてください。
【ステップ②】どうしたらステップ①で決めた目標を達成できるかを考え、試行錯誤を
例えば「机の上をきれいに」を目標にするのであれば、お皿の位置を近づける、食べやすい道具(箸、スプーン、フォークなど)を使う、椅子の位置を確認する、お皿の形を変える…などいろいろな方法が考えられます。
うまくいくものもあれば、いかないものもあるでしょう。うまくいったらそのままに、うまくいかなかったら違う方法を、と試行錯誤しながら子どもに合う方法を一緒に探ってみてください。
少し時間はかかりますが、ステップ①②を繰り返していくことで、少しずつきれいに食べられるようになっていきます。
食事のマナーを大切にするのは素敵なこと。ただ、大切にするあまり、注意してばかりになってしまうと、楽しい食事の時間が台無しになってしまいますし、お母さんも悲しい気持ちになってしまいますよね。
「どうしたらできるかな」の視点で、ぜひ親子で楽しく取り組んでみてください。