ままとこ読者のみなさん、夏休みいかがお過ごしでしょうか?笑顔で過ごしていますか?それとも、少々お疲れが溜まってイライラしている状態でしょうか?
本日はそんなお疲れモードのママに向けて、イライラしたときの感情の取り扱い方法をお伝えします。
すべての感情には役割がある、ネガティブな感情も大切に扱おう
人間にはどのような感情があるのかについては様々な議論がなされているようですが、一般的には喜怒哀楽に加え、愛(いとしみ)憎(にくしみ)といわれています。
怒りや憎しみなど、いわゆるネガティブな感情と呼ばれる感情を感じることは、あまり心地の良いことではないかもしれません。
私もそうでした。自分自身が感じることもイヤ、ましてや人のネガティブ感情を受け取ることなんてとんでもない!そう思っていました。ところがコーチングを学び、実践していく中ですべての感情には役割があることを実感しました。
よく「イライラしたくないんです」というご相談をいただきますが、イライラしてもいいんです。大切なことはイライラを感じたときに自分自身の気持ちを聴いてあげることです。
怒りの元を知ると怒りをぶつけずに済む
そもそも、人はなぜ怒るのでしょう。怒りは別名“防衛感情”と呼ばれています。生き物は敵が現れたとき、アドレナリンを分泌して体を緊張・興奮状態にして、相手を襲うか逃げるかの究極の判断をします。その命令を体に下すのが、怒りという感情。生存本能に組み込まれた原始的なものです。だから、なくすことはできません。
怒りは瞬間的に出てきてカッとなったりするため、なかなかコントロールが難しいと思う人が多いかもしれませんが、実は怒りの感情が起こる前に、もう一つ感情が湧いていることをご存知ですか?
実は怒りは第二次感情と言って、物事に対して一番初めに抱く感情ではありません。怒りの前に怖い、不安、弱いなどといった一次感情と呼ばれるものがあるのです。
物事(事実)を知ったとき、見たときに、まず初めにこれらの第一次感情が発生し、それをカバーする方法として第二次感情である「怒り」が湧き起こります。
ですので、自分自身の声を聴き、怒りの元である第一次感情をわかってあげるだけで感情をぶつけずに済みます。
“自分の声を聴く”これを実際私がどうやっているのか紹介します。やることは自分に2つの質問をするだけです。
- 「どんな感じだったのかな?」
- 「その気持ちの奥にどんな願いがあった?」
具体的に私の例をご紹介しますね。夏休み中、仕事から帰ってきたら兄弟げんかのオンパレード。それぞれが私のとこにやってきて自分の話を聞いて欲しいと訴えてきているとことろ、思わず「うるさい!!」と怒鳴ってしまったという例です。
どんな感じだったのかな?
疲れたし、うんざりだし、残念なようながっかりした気持ち
その気持ちの奥にどんな願いがあった?
理解されたい
仕事終わりで疲れている。それを子どもたちは理解しようともせず自分のはなしばかり。それに対する怒り。これが私が怒鳴るという行動を起こした感情の正体でした。
感情の正体がわかったあとは「怒鳴ってごめんね」と子どもたちに謝ってから「ママは疲れていてけんかの話を聞くのは辛い。だからママが元気になるまで待ってほしい」と私の要望を伝えました。
すると子どもたちは「ママが反抗期になったのかと思った!」と笑って私の要望を受け入れてくれたのでした。
感情は自分が大切にしているものからのメッセージ
感情は生きているかぎり乱れます。特に子育て中は、嬉しいこともそうじゃないことも感情をかき乱されることが多くあるでしょう。
大事なのは感情が乱れないようにがんばるのではなく、感情が乱れてもそれを味わって表現できるかどうか。つまり感情は大切にするけれど、感情はぶつけないということです。そして、そのためには“自分が今どういう状態にあるかを自覚すること”が重要になってきます。自覚するためには自分の声を聴くことが欠かせません。
忙しい毎日のなかでつい自分のことは後回しにしがちになるかもしれませんが、自分の声を聴くこと少し意識してみませんか?自分の声を聴くことが上手になると必ずお子さんやパートナーの声を聴くことが上手になりますよ。