4歳の口答えは成長の証。頭を働かせて考えている証拠
4歳頃になると段々と言葉数も増え、流暢にお話しできる子も増えてくるかと思います。成長をうれしく感じる反面、もしかしたら言い訳や口答えと感じるような発言が増え、イラっとする機会が増えたと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
言い訳や口答えに関しては、多めの子とあまりしない子に分かれる傾向があります。母さんによっては周りの子と比べて「うちの子、口答えばっかりで大丈夫かな」と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。私も正直なところ、心配していた時期もありました。
ですがこれは頭で考えて行動するのが得意なのか、まず動いてみるのが得意なタイプなのかによって違うだけなのでどちらが良くてどちらが悪いということではないので、安心してください。
口答えは悪いことじゃない!成長して先のことを予測できるようになったからこそのもの
4歳頃になると予測脳という先のことを予測する能力が発達し始めます。
すると、正直に答えたらお母さんに怒られる、こう答えたらしたいことを中断させられずにすむ、などと少しずつ予測できるようになります。
予測できるようになったからこそ、少しでも怒られないように、頭を高速で働かせてうまい言い回しを考えて発言する結果が、大人にとって口答えと感じる返事になっているのです。
うそや言い訳が続くと、叱ったり注意をしたくなったりすることもあるかもしれませんが、頭ごなしに否定はせず、まずはよく考えていることを認めてあげてください。
【対策】口答えをしてしまう状況を作らないのも一手
子ども時代に戻って考えてみてください。床に油性ペンでお絵かきをしてしまいました。
A「うわぉ!…何でこんなことしたの!!!」
B「うわぉ!…どうして油性ペンで床にお絵かきしたの?」
上記2つの言葉を言われたら、それぞれなんと答えるでしょうか。
Aの方は少し責められているように感じて「だって…」と言い訳をしたくなるという方が多いかと思います。
それに比べてBの声掛けの場合は、話を聞いてくれている感じがあるので、正直に自分の思いを話しやすいのではないでしょうか。
目の前に思いがけない光景が広がっていたら、「うわぉ!」と思わず声をあげてしまうことはあると思います。ですが、そこで勢いに任せて責めるのではなく、一息おいてその後に掛ける言葉を工夫することで、言い訳や口答えをしなくてもいい状況を作ることができます。
また、子どもは正直に話したら怒られると予測しているから、言い訳や口答えをするのであって、このように頭ごなしに怒らないようにする機会を増やしていくことでも、言い訳やうそをつく機会は減っていきます。
同じ土俵で言い合いしている場合じゃない!子どもの考えを聞いて思考力UP
良かれと思って言ったことや、必要だと思って言ったことに対して、口答えをされるとイラっとすることも正直たくさんあると思います。私もよくあります。
ですが、同じ土俵に立って言い合いをしてしまうと、お互いにヒートアップして、とりあえず相手を何とか打ち負かそうと、その場しのぎの言い合いになってしまいがちです。
それよりも一歩引いてまずは「頭を働かせて考えたんだな」と受け取り、頭を働かせて“何を”考えたのかをぜひ聞いてみてください。 お母さんが想像もしていなかった考えを聞けるかもしれませんし、思考力や、伝える力などを育てることにも繋がります。