どうして赤ちゃん向けの安いおもちゃはこんなにカラフルなんだろう。もっと高級でオシャレな、落ち着いた色のおもちゃが欲しい!私、そんな誤解をしていました。
オシャレなインテリアに侵食するカラフルなおもちゃ
みなさんはご自宅のインテリアにこだわりはありますか?
私は独身時代、白い壁紙と薄い茶色のフローリングのアパートに住んでいたので、家具もこの2色で統一していました。特別インテリアのセンスがなくても、色を統一するだけでなんだかオシャレに見えたものです。
ところが子どもができてから、家の中がごちゃごちゃしてきました。原因はカラフルな子ども用のおもちゃです。
特に新生児向けのおもちゃは、ぬいぐるみやガラガラ(最近はラトルというそうですね)といった細かいものだけでなく、プレイマットのような大きなものまでカラフルです。面積が広い分、部屋のインテリアへの影響も大きいです。
なぜ赤ちゃんのおもちゃはこんなにカラフルなの?それにははっきりとした理由がりました。
この理由を知ると、インテリアにこだわるシンプリストのママも、カラフルなおもちゃへの印象が変わりますよ!ぜひ読み進めてくださいね。
赤ちゃんはカラフルなおもちゃを好む
一人目を産んだ後のこと。今まで私の部屋にも服にも持ち物にもなかった、はっきりした赤!緑!黄色!青!黒!が部屋中にあって、目がチカチカしました。
オシャレな人のインスタでは、白とベージュとアイボリーとクリーム色で彩られたおもちゃを見かけます。きっとどこかのブランドのなんだか高いものなのだろうと、勝手に憧れていました。
それを知っていた私の姉がプレゼントしてくれたモノトーンのおもちゃと、兄が近所のベビー用品店で買ってきてくれたカラフルなおもちゃ。娘がいつも手に取るのは、カラフルなおもちゃの方でした。
モノトーンの方は憧れのブランドのものだったので、そのまま観賞用になりました。今思うと、このとき、娘は大切なことを教えてくれていたのかもしれません。
発達心理学から見るカラフルなおもちゃの役割
0歳の赤ちゃんは、発達心理学上では”感覚期”と呼ばれています。身の回りからさまざまな情報を、五感を使って受け取っているのです。いろんな音、匂い、光、味、肌触りに触れることで、好奇心が育まれる時期です。
好奇心は学びの土台と言われています。0歳のころに十分な好奇心が育まれると、自ら進んで学ぶ子になるのです。それはお勉強だけでなく、自分で好きなことを見つけたり、挑戦したりする力にもつながります。
これらの力は、幸せな人生を切り開いていくために欠かせない力です。なんと、その元になる好奇心を刺激するためにカラフルなおもちゃたちは存在しているのです。
実は新生児のうちは、視覚がまだ十分に発達していません。ぼやっとしか見えていない状態なので、赤!黒!白!のようにはっきりした違いがある方が、見分けやすいのです。
残念ながら、インテリアを邪魔しない、白とベージュと、、、の組み合わせでは、赤ちゃんにとってはただの塊にしか見えていなかったのかもしれません。
ママの好きと子どもの好きは両立できる
子育てをしていく上で、ママがご機嫌に過ごせることは最重要事項です。ママが嫌だなと感じることを「子どものため」と無理して取り入れる必要はありません。
けれど、今回のように「なぜおもちゃがカラフルなのか」の理由がわかると、ママの感じ方も違ってくるかもしれません。
私もこのことを知ってからは「目がチカチカしてしんどいなぁ」と思っていた景色が「赤ちゃんの脳をしっかり刺激できてるかな〜」と、ポジティブに感じられるようになりました。
そして姉にもらったモノトーンのおもちゃは目につくところに飾って、私の心を満たすという重要な役割を担ってくれています。
ままとこネットでは、このような「知ってるだけでちょっと子育てが楽になる」知識を、キッズコーチングの理論を元にお伝えしています。ぜひ他の記事ものぞいてみてくださいね。
写真を撮るときだけ、映えるモノトーンのおもちゃを娘のそばにそーっとおいたりして。それも今ではよい思い出です。