0歳絵本の読み聞かせは一緒に楽しい時間を過ごすための一つの手段
「赤ちゃんの成長のためには絵本を読むといいらしい。だから毎日読んであげないと!」私はそう考えてしまっていた過去があるのですが、みなさんはどうでしょうか。
絵本を読んであげることが赤ちゃんの成長にプラスになるとしても、こう考えてしまうと義務感に近くなり、読めなかった日はダメだと否定してしまうことにもなりかねません。
でも決してそんなことはなく、絵本を読まなかった日だってお母さんは赤ちゃんのお世話をたくさんしていて、赤ちゃんにとっては絵本タイムと比較できないほど大切な時間。
毎日赤ちゃんのために頑張っているお母さん、そんなに頑張らなくても赤ちゃんはお母さんとの関わりの中で日々すくすく成長しています。だから大丈夫。
頑張らずに少しだけ環境を工夫して、親子で一緒に楽しめる絵本タイムにシフトチェンジしてみませんか。
絵本はお母さんと触れ合いながら視覚や聴覚を育て、学ぶ力の基礎を作る
そもそもなぜ、赤ちゃんに絵本を読むと良いと言われるのでしょうか。
お母さんのお腹の中にいるころから、少しずつ物事を感じ取る感覚が育っていきますが、出生後にも新しい刺激に触れることで発達し続けます。また視覚に関してはお腹の中が暗く“見る“という機能がさほど重要視されないためか、光にあふれた出生後に急速に発達していくと言われています。
色彩豊かな絵本は視覚を刺激し、お母さんの心地よい声、楽しいリズムの言葉は聴覚にも刺激を与えてくれます。本によっては凹凸があったり、触り心地が違う素材が使われていたりして触覚に刺激を与えてくれることもあります。
絵本を通して、視覚や聴覚など物事を感じ取る感覚を育ててあげると、キャッチした情報に興味をもつ心、好奇心が育っていきますし、大好きなお母さんとの時間は赤ちゃんにとって楽しくて安心できる時間でもあります。
“きっちり”読むよりオススメ!気の向くままに触れさせてあげると好奇心が育つ
月齢が高くなるにつれて、読んでいる最中に本を触ったり、ページをめくったりするようにもなります。
すべてのページを“きっちり”読んであげたいと思ってしまうかもしれませんが、0歳の赤ちゃんの読み聞かせには“きっちり”よりも“楽しい”を感じさせてあげることが成長を促す鍵になります。
好きな色や絵、音を何度も見て聞いて、視覚や聴覚を刺激して“楽しい”を感じる感覚を育ててあげることで、学びの原点でもある好奇心を引き出すことができます。
無理やりさせられる勉強より、自分で“楽しい”と思えることの方が、学びたくなるもの。好奇心が育ち“楽しい”と思えることが増えると自分から進んで学ぶ子になります。
頑張らなくても大丈夫。絵本を点在させて、自然な絵本タイムを
親子で楽しい絵本タイム作り、その一歩として、寝室やリビング、ダイニングなど家の中に絵本を点在させてみるのはどうでしょう。
全ての絵本をまとめて本棚に置いていると、読もうとする度に絵本を取りにいき、読み終わったら片付けるという作業が必要になり、ハードルが少し高くなりがち。その点、家の中に絵本を点在させておくと、ふっと時間ができたときにその場で絵本を手に取り読んであげることができます。
本棚にまとめて片付けているよりも視界にも入りやすいので、自分で動ける子は実際に手に取る機会が増えて一石二鳥。
環境を少し工夫するだけで、お母さんが頑張らなくても自然に絵本に触れる時間を作ることができます。