「五月病対策には〇〇!」さて、〇〇には何が入りましたか?これまでの経験や知り得た情報から、何かしらの対処法が各々であると思います。本日は心理学から見た対処法をお届けします。
なんだかやる気が出ないのは五月だけではないけれど
ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?やっと新生活に慣れてきた頃にあるこの連休。ありがたいようなそうでないような。そんな5月です。
新生活と連休の疲れがのしかかり、新年度の緊張感は少し緩んでいる今、「なんだかやる気が出ない」という五月病に悩む人も多いと思います。
「五月病 対処法」と検索すると、世の中にはサプリメントやストレッチ、睡眠の質を確保するなど様々な対処法が出てきますが、ここでは心理学を使った対処法をご紹介したいと思います。
五月病特有の重だるい無気力感をやっつけてやる気を出すには「作業興奮効果」を使うとうまくいきます。
衝撃の事実!やる気はいくら待っても湧いてくることはない!
五月病とは、激しい入学試験をパスしてやっと大学に合格した新入生が、ゴールデンウィーク明けごろに無気力な状態になることから名付けられた俗称と言われています。
「今はやる気が出ないから、やる気が湧いたらやろう」
このセリフを聞いて、あなたは何をイメージしましたか?子どもの頃の宿題?引っ越し以来見て見ぬふりをしている納戸の整理?それともシンクに溜まった食器洗いでしょうか?(あまり具体的な例を挙げると筆者の生活を悟られてしまうのでこの程度にします)
やる気が出ないなぁと思って行動に移せないのは大学生に限ったことではなく、大人も子どもも同じようにあるということですね。
大人である自分がやる気が出ない状態なのに、子どもにだけ「がんばれ」というわけにもいきません。そんなときこそ心理学を使って、まずは大人であるあなたが作業興奮効果を実感して見てください。
誤)やる気が出ないからできない 正)やり始めたらやる気が出る
作業興奮効果とは、とりあえずいったん始めてみることで継続できるようになるという現象を表す心理学用語です。「やる気が出なくて行動を起こせない」という子どもにやる気を出させるには、まず小さな一歩を提案するのがポイントです。
例1)宿題をなかなか始められないとき
「まずはランドセルから筆箱を出そう」
「とりあえず椅子に座ろう」
例2)朝の身支度が進まないとき
「パジャマのボタンを一つ外そうか」
「うーんって伸びしてみよう」
少しでも体を動かすことによって脳が刺激され、ドーパミンというやる気を起こすホルモンが出るのです。だからやる気が出ないときに、じっと待っていてもやる気は一向に起きないんですね。
この脳の仕組みを知っていれば「え?そんな小さなことでいいの?」と思うくらい簡単なことを一つやってみることの効果にも納得ですね。
「作業興奮効果」で五月病をぶっ飛ばせ!
忙しい朝の準備中や、夕飯の支度でバタバタしているときに、やる気のない態度をされるとついイライラしてしまいます。そんなときにはこの「作業興奮効果」を使った言葉がけを意識してみてください。
実はなかなかやる気が出ない人の中には、完璧主義の頑張り屋さんが多いのです。高い理想を持っているので、そこに到達するまでの長―い道のりを考えてしまったために最初の一歩が出ません。
そんな人ほと「とりあえず」や「試しに」のような枕詞を口癖にして、最初の一歩のハードルを下げる癖をつけましょう。結果的に行動力がついてフットワークが軽くなり、五月病も吹き飛んでしまいますよ。
シンクに溜まった洗い物も「今使いたいコップだけ洗おう」と思っただけなのに、勢いがついて全部の食器を洗い終えてしまった。ということになるのですね。