登園中の汗かきに、ちょっとした対策で快適園生活
5月も中旬に差しかかり、全国的に少しずつ暑い日が増えてきました。園への送迎を徒歩や自転車でしているママの中には、これから訪れる猛暑に戦々恐々としている方もいらっしゃるかもしれません。
暑いと体力も使いますし、汗をかいた後の不快感も気になるところですよね。それでも大人はある程度自分で暑さ対策をし、不快感を取り除くことができますが、子どもは自分で対策をするのは難しいもの。言葉にはできないけど何となく不快感を持ったまま園生活を送っている子もいるでしょう。
訴えはなくても何かしらの対策をしてあげることで、登園後の園生活が快適になり機嫌よく過ごせるきっかけになります。
ではどんな対策をしてあげられるでしょうか。①できるだけ汗をかかないための対策②汗をかくことを前提とした対策の2つに分けて次の段落から具体的に見ていきましょう。
【対策①】汗をかかないために何ができる?
最近はさまざまな暑さ対策グッズが売られています。
コンパクト扇風機・クールタオル・クールネック・リュックサックと背中の間や帽子の中に入れる保冷剤・保冷剤が入れられるベスト…
ざっと調べただけでもこれだけのグッズが見つかりました。それらをうまく取り入れてみることで汗対策の1つになります。暑さ対策グッズは年々商品が増えているので、ぜひ毎年チェックしてみてください。
またわが家では水を多めに持ち、水分補給に加えて、服や頭・身体などをぬらしながら行くこともあります。水が蒸発するときに体温を奪ってくれる気化熱を利用した対策です。
園に着いたらママが預かることを事前に約束して、水鉄砲持参で登園、というのも夏ならではのイベントで楽しいかもしれませんね。
ただ、子どもは大人以上に汗をかきやすいですし、気温によってはどれだけ対策をしても汗を全くかかないというのは難しいかと思います。
次の段落では少し視点を変えて、汗をかくことを前提とした対策をまとめていきます。
【対策②】汗をかいた後、何ができる?
汗をかいたらどうする?と聞かれたら“着替え”を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
家を出る前に着替えたのに更に登園時にも着替えをするとなると、少し億劫に感じてしまうこともあるかもしれません。
ただ活発に動き回る子に「汗かいちゃうから走らないよ~」なんて言ってもなかなか届きません。
汗をかくことを心配し注意して惨敗するくらいなら、いっそのこと着替える前提で対策を立ててみるのも一手です。
・制服がある園だったら、夏場だけ私服で登園して園に着いたあと着替えさせてもらえないかな?
・着替えさせる場所なら貸してもらえるかな?
・近くで着替えられる場所や方法は何があるかな?
また「できるならシャワーを浴びさせたい」と考える方もいるかもしれません。
さすがに全身シャワーを浴びるのは難しいかもしれませんが、顔や腕を流すだけでもクールダウンになり、さっぱりもします。
・園外の水道でママと一緒に流せる場所はあるかな?
・園に預けてから顔や腕を流すのはOKもらえるかな?
・自分でできる範囲なら大丈夫かな?
園の方針もあるので、できないこともあるかもしれませんし、先生の手を煩わせてしまうことが気になってしまうかもしれません。
ただ実際にやってみるとマイタオルを持っている子で腕や顔を洗うくらいだったら年齢によっては子ども達だけでも完結できるもの。
このひと手間で、子ども自身クールダウンできてさっぱりするので、その後の過ごしやすさ(機嫌)につながります。思い切って相談してみるのはどうでしょう。
P「作戦Aと作戦Bどっちがいい?」状況に合わせて一緒に相談しよう
いくらお母さんがその日の状況によって対策を考えていても、子どもの一言「イヤ!」で全てが覆されてしまうというのはあるあるかと思います。そんなときは自分の心に素直になり、一度「ガーン」と落ち込んでみましょう。
私も思うようにいかなかったときに「え~ガーン」と大げさなほど落ち込んでみることがあるのですが、そうすると不思議と次に笑いが起こります。
そんな風に、一度落ち込んだ後は気持ちを切り替えてぜひ「作戦Aと作戦Bどっちにする?」のように子ども自身に好きな方を選んでもらう質問をしてみてください。AやBには“冷え冷え作戦”や“水浴び作戦”“水鉄砲作戦”などのように、子どもが食いつきそうなワードを入れるのがおすすめ。
お母さんが「こうしよう!」と提案したときに比べて、進んで動いてくれる確率が格段に上がります。時には思うように行かずに落ち込む日もあると思いますが、避けられないなら楽しんだもん勝ち!
夏ならではの登園を一緒に楽しく乗り切りましょう。