幼児の習い事はどうしたら良い?考え方のポイントチェック

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幼児から習い事は必要?まずは近年の傾向をチェック

「子どもが習いたいと言うようになったけど、どうしよう」「周りの子たちがみんな習っているらしいけど、うちは習わせなくても大丈夫だろうか」「小さいころから習わせた方が、力を伸ばしてあげられるのかな」「小学校に行ったときに困らないように習わせた方がいいかな」

子どもが大きくなるにつれて、さまざまなきっかけで習い事を検討する機会が出てくると思います。

習い事自体も私たち親世代が子どもだった頃に比べ、学習内容の変化に伴い新しいものがどんどん増えてきています。

プログラミングなどは、親世代が触れる機会がほとんどなかった分イメージがつきにくく「小さいころから習わせておいた方がいいかな」と不安に感じてしまう場合もあるでしょう。

また、早期教育という言葉も聞かれるようになったことで、より小さいころから習い事を検討し始めるようにもなっているかもしれません。

2022年の調査では就学前に習い事をしている子どもの割合は全体平均で56.1%とのことで就学前の子の半数がなんらかの習い事をしているとのデータもでています。(学習研究社、幼児白書Web版2022年調査より参照)

周りのお友達で習い事をしている子が多いと、焦ってしまうこともあるかもしれませんが、どうするのが良いのかは一概に言えるものではなく、子どもの性格や家族の生活、環境などによっても大きく変わります。

今回は習い事についてどうすべきが悩んだときの考え方のポイントについてまとめましたので、参考にしていただけたらうれしいです。

【形態別】習い事のメリットデメリットを比較

私たち親世代の習い事と言えば、教室まで習いに行くというものがほとんどだったと思います。しかし、近年は習い事の種類が増えて来ていると同時に、習い事の形態も多様化してきています。

形態の違いによってそれぞれ特徴がありますので、まずはそこから見ていきましょう。

①習い事の教室まで習いに行く

習い事と言えばこれが一番に思い浮かぶ形ではないでしょうか。時間に合わせて教室まで送迎しなければならず、迎えに行くまでの待ち時間もあるので、家族の状況によっては習わせにくさを感じることもあるかもしれません。ただ、地域や教室の規模によっては送迎バスなどがある場合もあるので一度調べてみると良いでしょう。

お友達と一緒に学べる場合が多いというのも教室型の習い事の特徴と言えるでしょう。複数人が集まって一緒に習うことでコミュニティが広がり、一緒に過ごすことで社会性を学ぶきっかけにもなります。また、良くも悪くもお友達の様子も分かるので、自然との周りからの刺激を受け成長できるという特徴もあります。

②園で行われる課外教室を利用

近年は園での通常保育の後に課外教室として、外部の講師を呼んで希望者が参加できる習い事も増えてきました。共働き家庭が増えている中で、送迎なしで登園後そのまま習い事ができること、延長保育の時間内で特定の技術や知識を付けられる機会が得られるのは魅力の1つにもなっているかと思います。

また、一緒に習うお友達も基本的に同じ園内のお友達なので、まったくの新しいコミュニティではありませんが、人見知りしがちな子にとっては、そこも踏み出しやすいポイントになるでしょう。習い事の種類にもよりますが、園の施設を借りて行うため設備がそろっている教室に習いに行くのに比べて、やや基礎的な部分が多くなってしまう場合はあるそうです。バレエなどは床材によっては体の負担がかかってしまうので教室での練習とは少し違うものになるとのことでした。事前に体験などができる場合も多いと思いますので、気になる方は確認しておくと良いでしょう。

③オンラインでの習い事

近年はオンラインでの習い事も急速に増えています。

学習系…英語・そろばん・作文・お絵かき・習字・プログラミング・探求学習・デジタルクリエイター…
音楽系…リトミック・ピアノ・ヴァイオリン・ギター・歌…
運動系その他…ダンス・かけっこ・鉄棒・料理…

ざっと調べる限りでもこれだけの習い事が見つかりました。

わが家もオンラインで英語を習っていますが、メリットは何と言っても送迎がいらないこと。

わが家は4人兄弟なので下の子を連れての送迎がネックになるのですが、オンラインだと家でできるので送迎がいりません。また習い事中も他の兄弟は家でそれぞれのことができるので時間の無駄もありません。

また、費用面でも対面形式の習い事よりも低めに設定されている場合もあります。ネット環境や通信機器が整っている場合は費用を抑えられるメリットもあります。

ただ、習い事にもよりますが基本的に個人レッスンが多い傾向があります。その場合コミュニティが広がったり、お友達同士でワイワイ楽しみながら刺激を受け合い切磋琢磨して成長していったりというのは期待できないでしょう。

その反面周りを気にせずに自分のペースで取り組めるので、習い事の種類や子どもの性格によってはその方が取り組みやすいというメリットにもなります。

【子どものタイプ別】習い事に対する関わり方の傾向

習い事の形態による違いをみてきましたが、子どものタイプによっても習い事への関わり方に違いがあります。

もちろん子どもは十人十色、みんな違うのですが、持ち合わせている特性によってある程度の傾向があります。日本キッズコーチング協会ではそれを分かりやすく5つのタイプに分けてお伝えしていますので、次はそのタイプごとに習い事に対する関わり方の傾向を少しご紹介していきます。

愛嬌たっぷり人気者タイプ

「お友達が習ってるから一緒にしたい!」と言うかもしれませんが、きっかけはそれでも大丈夫。みんなでワイワイするのが好きで、環境が良ければ周りに引っ張られてどんどん成長していきます。個人レッスンよりも仲間がいる方が頑張れることも。自分が強くなって活躍することよりも、チームみんなで強くなることを考える傾向があります。

知的で優等生タイプ

お手本を見て真似するのが得意。自由に活動するものよりも、やることが決まっている方が動きやすいです。周りのこともよく観察できる分、良くも悪くも周りと比較してしまいがち。自分で目標をもって取り組める反面、思うようにできずストレスを抱えてしまう場合もあります。人の目を気にせず、自由に過ごせる時間も確保してあげた方が、心が落ち着きます。

好奇心旺盛で行動派タイプ

周りの刺激に興味が移りやすい傾向があります。集中できていない(ように見える)かもしれませんが、だからと言って興味がないとは限りません。チャレンジ精神旺盛で物怖じせず新しいことにもチャレンジしていけるアクティブさがありますが、周りのお友達と盛り上がりすぎてしまうと、先生の声が届きにくくなってしまう傾向があります。

感性豊かで優しいタイプ

新しい環境に馴染むまでに少し時間がかかるので、大人数で集まって活動する習い事は特に、最初は参加できないこともあるでしょう。みんなでワイワイ活動するよりも、個別にじっくり向き合ってもらえるところのほうが馴染みやすい傾向があります。参加できない場合でも良く観察はしていますし、こつこつ頑張れる芯の強さもあります。大きい声の先生や元気の良い指導は苦手な子が多いです。

粘り強い努力家タイプ

興味を持つ習い事は少なめですが、これと言ったものに出会えたときは、持ち前の集中力で努力し続けることができます。自分のペースを大事にする傾向があり、小さいころは特に思うように行かない場合に癇癪を起こしてしまうこともあるでしょう。それが気になる場合は大人数で同じ動きをする習い事だけではなく、少人数でじっくり活動できる習い事も検討してみるとよいでしょう。

ともか/ライター

以上、簡単にですが子どものタイプ別の特徴もまとめてみました/
詳細を知りたい方は、竹内エリカ理事長の書籍『0歳から6歳までは生まれながらの「気質タイプ別育て方」でラクになる!』KADOKAWAに詳しく書かれております。
また、ままとこネットのライターも全員気質診断®が可能です。子どものタイプや自分のタイプを知りたいという方はライター紹介ページのリンクにあるインスタグラムよりお気軽にお問合せください。

試行錯誤しながら家族のベストを見つけていこう

「習いたい!」ときらきらした目で話してくれるわが子に「ちょっと習うのは無理だよ…」と言うのは、罪悪感にさいなまれることもあるかもしれません。しかし子どもの習いたいという気持ちを尊重するのももちろん大切なことではありますが、同じくらい資金繰りも大切ですし、家族の生活も大切です。

また好奇心旺盛な子は特に目につくものすべて「習いたい!」と言うかもしれませんが、幼児は時間の感覚も発達途中。具体的に生活がどう変化するかまでは理解できていないことも多いので、自由な時間を確保するなど生活を整えてあげることも親の大切な役割でもあります。

また一度習い始めると辞めさせることに抵抗がある方もいるでしょう。「辞め癖がついてしまうかもしれない」「忍耐力が育たないかもしれない」あたりがよく言われることでしょうか。確かに嫌な時期を乗り越えてだんだんと楽しくなることもあるかもしれません。

わが家も息子が園の課外授業で空手を習い始めましたが、始まるまでの待ち時間が嫌すぎて1年くらい行き渋っていました。辞めることも考えたのですが、習い事自体は楽しそうだったので、何とか励まして続けた結果、3年目にしてようやくルンルン通うようになったということがありました。

ですが始めてみないと分からないこともありますし、やはり子どもによっても合う合わないもあります。嫌な思いをしながらその習い事を続けたら、もしかしたら忍耐力はつくかもしれません。ですがそれよりもスパッとやめて違う環境で初める方が、よっぽど習い事の技術は伸びるかもしれません。

習い事に関して、これがいいという絶対的な答えはありません。子どもはどう考えているのか。それに対して親はどう考えるか。希望通りに習ったとしたら家族全体の生活はどうなるのか。家族の生活も守りつつ、習わせられる方法はあるか。習わせるのが難しい状況だとしたら、どうしたら子どもの気持ちを満たすことができるか。いろいろなパターンを検討し、試行錯誤しながら家族のベストの形を見つけていっていただけたらと思います。

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この記事を書いた人

あおのともかのアバター あおのともか ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

親子に寄り添い笑顔を引き出す子育て講師。キッズコーチング®Emi-Sachi代表。

子育てに悩みは絶えないかもしれない。それでも1度きりの子育て、1度きりの子ども時代を少しでも幸せな日々にしてほしい。そんな思いから“365日大好きがあふれる幸せな日々に”を理念に、毎月子育て講座、個人セッションを開催中。

趣味は子どもの服作り。ブラックチョコをお供にブラックコーヒーを飲むのが至福のひととき。元看護師/mamagirlライター/4児の母

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