入園・進級、その後の変化を見逃さないようにしよう

入園、進級してからしばらく経ち、子どもさんの様子はどうですか?慣れてきたかな?楽しそうかな?それとも、ちょっぴり疲れているかな?5月は少し時間が経ったからこそ、子どもさんの気持ちに変化が出てくる頃です。ふだんより少し気にかけてあげましょう。

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新生活に慣れてきた頃だから気をつけたい心の変化

この春、私は4月で5歳になった双子と一緒に、アメリカから日本に一時帰国しています。そして、双子は私の母校でもある幼稚園に通っています。お揃いの黄色の帽子に制服を着てリュックサックを背負い、幼稚園まで歩いていく姿は、頼もしく感じます。

アメリカでも短期の現地プリスクールや日本語幼稚園にも通っていたのですが、コロナで休園。家庭でホームスクーリングをしていたので、久しぶりの集団生活です。親子共に初めての環境でドキドキの新生活がスタートしました。

入園、進級をして、そろそろ新しい生活に慣れてきたかなという時期は、親も安心する気持ちもある一方で、子どもの微妙な心の変化にも気づいてあげたいですね。

先回りして心配しすぎず、先生を信頼しておまかせしよう

子どもと初めて離れる場合、最初はお母さんも不安な気持ちや心配もあることでしょう。特に離れる時に泣いたり慣れるまで時間がかかっていると、後ろ髪を引かれることもあるかもしれません。集団生活に慣れるには個人差がありますから、1カ月経っても登園時に泣く…という子も実際にいます。

私が保育士をしていた時、泣いている子どもに「ごめんね、ごめんね」と謝っているお母さんもおられました。お仕事の復帰などで家庭で面倒を見たくても難しいこともありますし、その方も子どもと一緒にいたい気持ちが強かったのかもしれません。私自身、子どもを預ける立場になって、初めてお母さんの気持ちが心から分かったところもあります。

保育士として、一旦お部屋の中に入ってしまうと泣くのをやめて遊びはじめたり、先生達の言葉がけや抱っこで落ちつく子ども達を見てきました。なので、これまでも双子を預けるときにグズっても先生におまかせしよう!と思ってきました。ずっとついてはいられないのだから、ゆだねる!という気持ちを持つと気が楽になるかもしれません

とにかく観察!夜寝る前、朝起きた時の様子に変化はありませんか?

日本の幼稚園に登園する前日の夜、絵本タイムのときのこと。幼稚園に行くのが楽しみになるように!と、3歳の女の子が初めて幼稚園に行くという内容の絵本を読んでいました。

すると、息子が「幼稚園、1人で行きたくない…。お母さんも中に入って」と、突然涙を流しながら言うのです。「大丈夫よ!私も一緒に行くんだから。1人じゃないよ」と横から励ます娘。

初めての場所に行く時、大人でも緊張しますよね。双子の姉も一緒とは言え、息子の中では私が一緒じゃないことへの不安が大きかったのでしょう。つい「大丈夫大丈夫。きっと楽しいよ」と言いそうになりましたが「そうかぁ。1人で中に入りたくないんだね」と、まず息子の気持ちに寄りそいました。

毎日慌ただしく過ぎていきますが、もう慣れただろうから大丈夫という頃にこそよく観察してあげましょう。そして、子どもがつぶやいたことを繰り返して言って、気持ちをくみとってあげましょう。

7秒ハグはいつでも効果的!

夜寝る前、朝起きた後、保育園や幼稚園に行く前、園に到着した時、園から帰った後。何かいつもと違うなと思ったら、まずは7秒間ハグをしてみましょう。私も息子が夜寝る前に泣いていた時、登園時に私から離れるのに時間がかかった時、園から帰って何だか言動が激しいなと感じたとき、しっかりハグをしました。

どうして7秒?オキシトシンという幸せホルモンが、7秒ぎゅーっとハグすることで子どもにも大人にも分泌される効果があると言われているからです。愛情が感じられ、心を落ち着かせることができます。ぜひ、やってみてくださいね。

新しい環境に慣れるのに時間がかかることもありますから、親は先生にゆだねる気持ちでどっしりと構えましょう。子どもが不安な気持ちを口にしたら、繰り返して言って、7秒ハグをしてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

エルティング 孝子のアバター エルティング 孝子 ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

アメリカ・オレゴン州ポートランド在住のグローバルキッズコーチ。
国際的な環境で暮らす親子のコミュニケーション力、幸せ力を育むサポートをしている。日米で保育士、児童英語講師、日本語教師として14年間、乳児から中学生にかかわる。その後、着物和文化講師として、アメリカから着物や茶道を通して和の心を伝えている。

趣味はペーパークラフトとティールーム巡り。

2016年生まれの男女双子の母。

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