子どもが食べ物を好き嫌いしていたら、何でも食べられるように声を掛けたくなりますね。子どもの気持ちに着目してみると、どうして嫌がるのかが分かるようになります。イライラが減るおすすめの言葉掛けをご紹介します。
子どもが苦手なものを食べないときの第一歩は共感すること。苦手な気持ちを一度受け入れよう
子どもの食べ物の好き嫌いが気になったり、周りの人から心配されたりするという話をよく聞きます。
うちの娘はミニトマトが苦手です。「おいしいよ~」「甘いよ~」と声を掛けても頑なに拒否します。
私や息子はミニトマトが大好きなので娘の気持ちがなかなか理解できませんでした。しかし、苦手なものを食べさせようと毎日のように声を掛けられると娘は不機嫌になってしまいます。
そんなときにはお互いの感覚を伝え合うと共感ができました。
説得は逆効果だった!子どもの感覚に共感できる言葉を引き出そう
子どもが「イヤ」「食べたくない」と言っているときに、説得したり「そんなことを言わないで一口食べてみなさい」と伝えたりすると、嫌いな食べ物への抵抗感が強くなってしまうのです。
子どもの「食べたくない」という思いと反対の「食べさせよう」という親の思いが子どもの反発を高めています。子どもの反発を抑えるにはまずは子どもの気持ちに共感することです。共感してもらえると分かってもらえたと感じて、話に耳を傾けやすくなります。
「苦手なのね。どんなところが嫌なのかな?」と質問をして子どもの感覚に共感してみましょう。
質問してみよう!「苦手な食べ物はどんな風に感じているの?」で子どもの感覚を知る
私はミニトマトが大好きなので「あ~おいしい」「あま~い」「ミニトマトって本当フルーツみたい」と言いながらデザート代わりに食べていました。すると娘が「えー!ミニトマトおいしくないよ~」と隣で話し始めました。
私は「そっか~おいしくないと感じるんだね。Hちゃんはミニトマトの味をどんな風に感じるの?」と聞いてみました。娘からは苦い・酸っぱい・食感がぐにゅぐにゅという答えが返ってきました。
娘と私の感覚の違いを言葉で聞くと納得できたのです。私の中でのミニトマトとの感覚とは全く違いますが、確かに苦い・酸っぱい・ぐにゅぐにゅと感じるものを食べるのは嫌だなと思えました。
感じていることをそのまま受け止めると、子どもは自分のありのままを受け止めてもらえたと感じるようになります。
子どもの感覚と自分の感覚が違う場合でも共感してみて。子どもの安心と挑戦につながります
子どもの偏食を直したいと思っている方は、まずは反抗心を抑えるために子どもがどうして食べたくないのかに耳を傾けてみてください。すると子どもなりの理由が見えてきます。
自分自身がその意見に同意しなくても大丈夫です。ただ子どもがどう感じていたのかに目を向けてほしいのです。そしてその感じたことを肯定してください。
子どもは「お母さんは分かってくれている」と安心した気持ちになっていきます。反抗心かやわらいでくると、食べることに挑戦しやすくなる場合もあります。周りで食べているお友達や家族の様子を見て一口だけ挑戦してみようと思えることも。
ただ、挑戦できるタイミングは子ども次第ですのでゆったりとした気持ちで見守りましょう。
私は小学生の頃はあさりが嫌いでしたが、高校生になって食べられるようになり、大人になるとおいしく感じるようになりました。他の食べられるもので栄養を代替えできるのであれば、他の食べ物で補えば大丈夫です。